2017年5月17日
いつから鍼灸を受けるべき?治療のタイミングと未病
カテゴリ: Q&A(よくある質問)
鍼灸をいつから受け始めたらよいのか。また鍼灸は今の状態で効果があるのか。そのような疑問を抱えている方は少なくありません。
そんな時は未病という考え方を理解してもらい、その視点で自分の身体を判断して鍼灸を受ける一つの基準として考えてみてください。
未病とは何か?
TVのCMや雑誌などでも聞いたことがあるかもしれません。健康雑誌等では一般的なってきた言葉です。
その意味は「病になる前に治す」ということです。もっとも古い中国の医学書に書かれています。
そして平成9年の厚生白書の中にもその言葉が使われることで広く知れ渡ることとなりました。
さらにその古文書には「平凡な医者は病気を賢明に治そうとするが、名医は予兆を察して症状の出る前に手を打つ」ということも書かれています。
西洋医療でも取り入れられる考え方
厚生労働省の白書にこの言葉が使われたことは、医療費の高騰が考えられます。病気になる前に予防や検査をするほうがトータルで医療費が少なくなります。
そういった背景もあって、病院でも漢方薬の処方やメタボリック検診、特定検診などが積極的に奨励されるようになってきました。ただ、その対象となっているのはガンや心臓病などの大きな病気や糖尿病、メタボリックシンドロームなどの将来にわたってリスクが高い病気などに限られています。
それ以外の、生死に影響はしないけど生活に大きなストレスとなる病気や症状についての未病は手付かずです。
未病の定義とは
実は未病の定義は2つあります。それは「病気ではないけど、その兆候を感じている状態」と「病気になっているが、その症状を感じない状態」です。前者は冷え性や筋肉のコリ、疲れやすいなどがあります。後者は不妊やがんの初期、エイズなどがあげられます。
症状や検査結果では病名がつくけれど、自覚として身体の問題点を認識できていない状態です。
これら2つの状態を治療していくことが名医であるということになります。
もう少しわかりやすい表現に変えると、「隠れている症状を見つける」や「本当の原因を見つける」になります。
病名というのは患者さんに与えるインパクトが大きくなります。病名だけで悪い場所を勝手に判断してしまうこともあります。病名は分類であって、症状そのものを正確に表現しているわけではありません。
だからこそ、思い込みを除外して、身体の症状を正確に評価する必要があります。
まとめ
未病とは病名の有無とは関係なく不調を感じた段階になります。そして、そこで治療をすれば悪くなる前、治りにくくなる前に改善することができる。わずかな期間の違いで改善率がガラッと変わってしまうこともあります。
長年悩んできた病気であっても、未病の考え方は大切。
なぜなら、症状の進行は何もしなければ進んでいくからです。虫歯が痛くないからといって、自然に治るわけではありません。
鍼灸に来るかどうか迷っているときは、病名で考えすぎず、自分身体に耳を向けてください。身体から何かしら「サイン」が出ているはずです。
それを信じて決めてください。
当院「ミントはり灸院」は、根本から改善することに特化した神戸の鍼灸院です《年間10,000人超の実績》。六甲道駅3分”六甲院”/三ノ宮駅6分”三ノ宮院”/明石駅5分”明石院”の3店舗がございます。全室個室でマンツーマンで施術しています、ぜひお越しください。