2023年9月12日
鍼灸と整体どちらを先に受けるべき?2つの違いとは
カテゴリ: 初めての鍼灸
鍼灸と整体の違いについて
例えば腰痛や肩こりの症状が出た場合、あなたなら鍼灸と整体のどちらを利用しますか?
昔は腰痛や肩こり=整体、マッサージといったイメージがあったと思います。
でも最近は真っ先に鍼灸を選ぶ人が増えています。
それでは鍼灸と整体にはどのような違いがあるのでしょうか。
まず鍼灸は必ず「はり師」「きゅう師」という国家資格を持っている人が施術する必要があります。
一方で整体というのは「整体師」という民間資格がない人でも施術が可能です。
(中には「あん摩マッサージ指圧師という国家資格を持っている人もいます)
ちなみによく混同されやすいのが「整骨・接骨」です。
これに関しては「柔道整復師」という国家資格が必要になります。
この記事の執筆者
ミントはり灸院 院長
森本 賢司
高度専門鍼灸師
【略歴】
神戸東洋医療学院卒業
神戸東洋医療学院にて河村廣定先生に師事
明治国際医療大学 大学院 修士課程 修了
神戸東洋医療学院 非常勤講師
【資格】
はり師免許証・きゅう師免許証
鍼灸の効果と整体の効果
次に、効果の面から鍼灸と整体の違いについて探っていきましょう。
鍼灸はその名の通り鍼やお灸などを使って刺激を加え、体全体のバランスを調整していく治療法になります。
自然治癒力を使って、痛みを根本的に取り除くことが可能です。
一方で整体は、手技によって筋肉や関節へアプローチすることで痛みや凝りを取り除いたり、姿勢改善を目指していきます。受け手側の感覚としてはマッサージに近いと思います。そのため、受けている最中から施術されている場所がすぐに「気持ちがいい」という満足感を感じやすいのは整体の方が強いかもしれません。
鍼灸では「気持ちがいい」「スッキリした」という満足感が感じられない?
先ほど「整体の方がすぐに施術箇所の満足感が得られやすい」と述べましたが、鍼灸では満足感を感じることは難しいのでしょうか?
実はそんなことはありません。
症状の場所や状態、体質にもよるのですが、多くの患者さんが治療が終わった後に「スッキリしました」「身体が軽くなった」「心地よかったです」と話してくれます。
治療中に鍼で痛みが取れてすぐにスッキリすることもありますし、お灸の温度がポカポカして心地いいと感じることもあります。
ただし多くの患者さんは「治療後にスッキリ感を感じた」と話されるので、これは鍼灸による全身治療を行うことで体全体の巡りが良くなっているからだと考えられます。
ある一定の場所だけでなく、体全体のバランスが整うと本当の意味で「心地いい」「スッキリした」と感じることが出来ます。
整体や整骨院では「患部のみ」の治療を行うところが多いです。
マッサージ屋さんでも「肩こり ◯分 ◯◯円」という看板をよく見かけます。
一方で鍼灸院の多くは、特定箇所の治療だけでなく「全身治療」を行っています。もちろん「部分治療」をメニューに取り入れている鍼灸院もありますが、基本的には「全身治療」をメインとしていると思います。
これは、鍼灸治療というのは全身の調整を行うのに特化した治療法だからです。
鍼灸と整体、結局どちらを先に選べばいいの?
先ほどから述べているように、その場ですぐに「気持ちがいい」と分かりやすく感じられるマッサージのような効果を求めるならば整体が良いかもしれません。
(整体院によっては痛みを感じる施術のところもあります)
痛みや凝りに対して押したり揉んでもらうことで「やってもらってる感」を感じられやすいですし、骨がポキポキ鳴ることに満足感を得られる人もいますよね。
しかし、当院では「整体に行ってすぐに良くなったと思ったら、また痛くなってしまった」と嘆きながら来院される患者さんがとても多いです。
根本的に痛みを取り除きたい、根本的に解決したいのであれば最初から鍼灸を選んだ方が早く良くなることでしょう。
例えば「肩こり」にしても、患者さんは「デスクワークが原因」だと思っていましたが、本当の原因は喉の弱さだったりします。
喉の小さな不調を取り除くことで、同じようにデスクワークをしていても肩こりが気にならなくなったと言われます。
その場限りの対策でイタチごっこを繰り返すより、ぜひ鍼灸で根本的解決をしていきましょう。
当院「ミントはり灸院」は、根本から改善することに特化した神戸の鍼灸院です《年間10,000人超の実績》。六甲道駅3分”六甲院”/三ノ宮駅6分”三ノ宮院”/明石駅5分”明石院”の3店舗がございます。全室個室でマンツーマンで施術しています、ぜひお越しください。