2024年4月17日
鍼治療の翌日はだるい?鍼治療後の過ごし方や注意点を紹介
カテゴリ: 初めての鍼灸
鍼灸治療を受けると翌日にだるくなる!?と思っている方は多いようです。
それで翌日の予定は空けておいたほうがいいのかな?
そうすると、治療を受ける日と翌日の予定を準備するなんて大変。
実際にだるさが起きるのか?について解説します。
鍼治療の翌日にだるいと感じる原因
すべての人に起きるわけではありませんが、「だるかった」と感想を言う人はいます。
施術をしていても、だるさが出そうだなと思う状態の方もいたりします。
その共通点というのは「交感神経の乱れ具合」です。
鍼はその人の意思とは関係なく交感神経の乱れを正常化させることができます。
普段からストレス度が高い状態にある人は血圧なども高く興奮しています。
それが鍼灸の効果で血圧をぐっと下げることができますが、普段から高い人が血圧をさがることでだるさを感じてしまいます。
ちょうど二度寝をしていて起きたときのような感覚です。血圧の変動と自分の感覚にズレがあることでだるさが生まれるわけです。
次の共通点としては
「睡眠不足」です。
全身への鍼刺激は睡眠を深くする作用があります。
普段から睡眠の質が低い場合や慢性的な睡眠不足がある場合などは想定以上の深い眠りに入ってしまいます。
その時に「ぐっすり眠れた」という感覚をもつ場合もありますが、場合によては「寝すぎてしんどい」となる場合もあります。
そして、最後の共通点としては
「症状の悪化が続く」です。
鍼を受けるも受けなくても関係なく症状が悪化することがあります。
大きい波としては悪化に向かっている場合、1回の鍼を受けた程度では変化もなく、そのまま悪化することで感じます。
鍼を受けたから翌日は少し楽になるものだという認識とのズレが症状の感度を上げてしまい、ギャップを作り不調がより増すような錯覚を起こすことがあります。
これらが治療翌日にだるいなどといった不調を感じる原因となります。
ではそれらを防ぐために何をすればよいのか解説します。
鍼治療後の過ごし方の注意点
これから紹介するような鍼治療後の過ごし方をしてもらう、またはしないようにすることで鍼灸治療後のだるさなどの不快な症状を防ぐことができます。
注意点①:普段通りにすごす
できるだけ普段通りの毎日を送りましょう。
食べるものや量、就寝時間なども変えないほうがおすすめです。
時間帯に変化を与えると交感神経が乱れてしまいます。
治療後は身体に変化が起きているところなので外から刺激が入りすぎないようにいつもと同じ時間で過ごしてください。
注意点②:お水を飲む
鍼灸治療によって循環がよくなると代謝がによって身体の水が使われます。
トイレが近くなったり、汗がでたりしますが、それによって身体が水不足状態にならないようにしましょう。
利尿作用が入っていない水がおすすめです。
また初めての場所による緊張によっても多くの発汗んがあります。
予想を超えて水分が消費されているのでいつもより多く飲むぐらいでちょうどよいと思ってください。
注意点③:スマホで調べる
治療後に施術中に気になったことや症状のことをスマホで調べる人がいます。
ただ多くのネットの情報は偏った内容が多いです。
わかっていてもネガティブな情報に触れることでストレスを感じてしまいます。
ネガティブな感情は身体を硬直させたり、内臓機能の低下を起こします。
鍼の効果が無意味になるだけでなく、より悪化してしまいますのでスマホで調べすぎるのは注意してください。
注意点④:お風呂に入る
お風呂に入らないほうが良いと考える人が多いですが、鍼灸による傷は院を出る頃には塞がっています。
ですのでお風呂に入っても感染症などの心配はありません。
それよりもせっかく代謝が良くなっているときなので、お湯で全身を暖めるのは効果を高めますし、初めての経験による緊張感などを緩和することができるので入浴はおすすめです。
注意点⑤:〇〇すぎは控える
普段通りに過ごすに近いですが、食べ過ぎ、飲み過ぎ、激しい運動といった普段よりも身体への負担が大きいことは控えましょう。
理由としては何が起きるかわからないからです。
~すぎによる体の反応はどうなるか読めません。それによる副作用を鍼治療によるものだと勘違いしてしまう場合があります。鍼灸による翌日の身体の変化も治療においては大切な情報になります。
それを邪魔しないように過ごすことを意識してください。
鍼治療後に出る可能性のある症状は?
治療後に出る症状はその方の身体の特徴や生活習慣を表しています。
ということは治療後のだるさといった体の変化も治癒に向けては必要な反応であったりもします。
こういう情報を参考にすることで次の治療に反映していきます。
症状がでることで不安な気持ちになりますが、鍼灸師からすると何も変化がなかったと言われるよりは前向きな解釈になります。
そのことをぜひ知っていただいて、体の変化を観察して担当する鍼灸師に伝えてください。
それぞれの症状が何を意味しているか解説します。
症状①だるさ
だるさがある場合は「循環器」に弱さがある人に出やすい治療後の症状です。
寝不足や疲労感が強い人が治療をうけることでだるさが出ます。
日頃から心臓を酷使していて、血圧も少し高く、心拍数も多いのが普通の状態です。その状態で鍼灸治療を受けると、一過性に心臓が回復して、血圧が下がリます。
このときにだるさが起きます。
他にも筋肉の疲労が強い人にも部分的なだるさが起きる場合があります。
これはコリは疲労物質が溜まった状態ですが、それが鍼により排泄されたときに血中に溶け出します。それは悪いことではありませんが、一時的に疲労物質が血液を巡って全身を移動するときにだるさを感じることがあります。温泉に入った後のような感覚が近いです。
症状②めまい
めまいは平衡感覚もしくは眼精疲労がある人に起きやすい治療後の症状です。
鍼の刺激によって、これまで悪いところでバランスが取れていた均衡がくずれることで「めまい」の症状が出てしまうことがあります。
刺激を強くしすぎずに弱い刺激で徐々になれさせていく必要があります。
症状③眠れない
普段からストレス多くて気分が落ち込んでいる人やテンションが常に低い場合になりやすいです。
または治療中に恐怖感が強い場合も同じようなことが発生します。
これは鍼の刺激によって脳の興奮が収まらない状態になっています。
お風呂にゆっくりつかることや、治療を受けたことを考えすぎない、自分の症状などのスマホで調べすぎても寝付きが悪くなります。
症状④頭痛
首のこりや頭部全体の皮膚や筋肉が硬くなってしまっている人になりやすい症状です。
鍼灸によって循環がよくなると、一時的であっても血管の拍動が大きくなります。
そうすると、硬くなった筋肉や皮膚の間を走る血管が拍動によって筋肉を揺らしてしまいます。
パンパンに貼った硬いところに血管が拍動のたびに叩くようなイメージです。
この場合に拍動にあわせた痛みが出てしまうことがあります。
鍼治療後・翌日に不調が出た時の対処法
まずは不調のサインは「必ず終わる」「次の治療からは発生しない」ということを知っておきましょう。
不安感が強くなると、それによって身体が硬直して不調がさらに強くなることがあります。
まずは不安にならないことです。
次に少し楽になるまで横になって安静にしましょう。
多くの場合は昼寝や早めの就寝で症状が改善されます。
眠れるような状況でない場合は、すこし外を歩くなどしてください。
お水を飲むのも効果的です。
まとめ
「治療後のだるさ」は大切な情報です。
どんな症状が出たのかをメモに残しておいて、次回の治療のときに担当者に伝えてください。
不調の出方はひとそれぞれ違います。治癒に向けた大事な情報になります。
正確に伝えることが、自分のためにもなります。
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