ミントはり灸院・太もものツボを図解！ツボの位置と効果を分かりやすく解説

太もものツボって需要あるの？って思いながら文章を書いていますw
よく考えてみると、女性はフットケアをされている人が多いですよね。
お風呂上がりにクリームを手にとって、足のマッサージやストレッチをしたり・・・
せっかく足のケアをするなら同時にツボを刺激することで、むくみの改善だけでなく生理痛や便通の改善にもなったら一石二鳥だと思いませんか？

ということで今回は太もものツボ解説をしたいと思います。
位置関係がわかりにくいの参考画像を用意しました。
いつものセルフケアに＋ツボで内臓ケアをしましょう。

この記事の執筆者

ミントはり灸院　院長
森本 賢司

高度専門鍼灸師

【略歴】
神戸東洋医療学院卒業
神戸東洋医療学院にて河村廣定先生に師事
明治国際医療大学 大学院 修士課程 修了
神戸東洋医療学院 非常勤講師

【資格】
はり師免許証・きゅう師免許証

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太ももにあるツボの位置と効果

太もものツボの効果は主に下肢の痛みやむくみの改善効果があります。
下肢の痛みとしては、臀部痛、膝痛、足のむくみ、しびれ、坐骨神経痛、倦怠感などです。

また、内臓に関連するツボもあるのでそれに付随する効果として
足の冷え、生理不順、便通などです。

太もものツボの特徴はツボ押しをするのではなく、ツボからツボへと擦ることで効果を出すことができます。リンパマッサージのように流れをよくするようなイメージで上下へと刺激をかけながら動かしてください。

今回紹介するツボも3つをセットとして紹介します。3つのツボが結ぶラインを刺激してください。

太もものツボ【内側】

衝門-箕門-血海ライン

衝門は太ももの付け根のラインにあって、体の中心から指4本分外側です。
そこから、血海のある膝のお皿の内側の角からやや上にむかうラインです。

このラインを刺激することで婦人科系のトラブルを改善する効果があります。

例えば、生理不順、生理痛、貧血などです。リンパも近くを通っているので足全体のむくみに効果があります。

椅子に座っての作業時間が長くなることで足の冷えやむくみを感じることがあると思います。その場合はこのラインを座ったまま刺激をしましょう。

太ももの内側は擦る動きよりも、ラインのつまりを上下に流す感じで押しながら指を進めてください。

太もものツボ【外側】

環跳-風市-中とく-膝陽関

環跳はお尻に力をいれたときにできる窪みにあります。そこから太ももの外側を通ります。膝のお皿の外側にある骨に向かうラインです。

よくお風呂上がりで太ももをマッサージするときに使っている場所です。
中殿筋から大腿筋膜張筋という筋肉を刺激することができますので、腰痛の対策に効果的です。他にも大腸の働きを良くすることもできます。

大腿筋膜張筋は張っていることが多いので、あまり力を入れると痛みを感じやすくなります。軽く刺激を与えるぐらいで十分に効果を出すことができます。

太もものツボ【裏側】

承扶-殷門-委中

承扶はお尻と太ももの境目にあるお尻の溝の真ん中に位置します。そこから膝の裏にある左右中央あたりに向かうラインです。

ハムストリングという筋肉への刺激をすることができます。坐骨神経痛や腰痛、かかとの痛みなどに対して効果が期待できます。

こちらのラインは自分だけで刺激することが難しいのでストレッチポールなどを使って刺激を与えましょう。もしくはストレッチだけでも効果を出すことができます。

太もものツボ【付け根】

髀関-衝門-気衝

鼠径部のラインになります。
鼠径部には足をピンと伸ばすときに使う筋肉が集まっていますし、リンパ管や大きな血管も通っています。

効果としては足のむくみと太もも前面の痛みを改善する効果があります。生殖機能にも関連する場所でもあるので、EDや不妊にも効果的な場所です。歩くときに股関節が痛む場合も有効な場合があります。

こちらのラインの刺激はあまり強く押さない程度に親指でゆっくり押しながら内外を往復するように刺激を与えてください。

まとめ

今回の記事では太もものツボを紹介しました。
いつものセルフマッサージにツボのケアを取り入れてもらえば効率よくできるのではないでしょうか。

これまでのツボの紹介と違ってラインに刺激を与えるというのは他にはないと思いますので、是非試してみてください。