ミントはり灸院・咀嚼筋をほぐすには?コリを緩めるマッサージ法とその効果を解説

2025年1月12日

咀嚼筋をほぐすには?コリを緩めるマッサージ法とその効果を解説

カテゴリ: 健康法(自宅ケア)

今回のブログでは咀嚼筋が私たちの健康や生活にどれほど重要であるかを解説します。咀嚼筋の重要性を理解して、健康だけでなく美容にも役立てることができますので最後までお読みください。

院長 森本 賢司

この記事の執筆者

ミントはり灸院 院長
森本 賢司

高度専門鍼灸師

【略歴】
神戸東洋医療学院卒業
神戸東洋医療学院にて河村廣定先生に師事
明治国際医療大学 大学院 修士課程 修了
神戸東洋医療学院 非常勤講師

【資格】
はり師免許証・きゅう師免許証

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咀嚼筋はどこ?どんな筋肉?

咀嚼筋は主に4つの筋肉から構成されています。これらは咬筋、側頭筋、内側翼突筋、外側翼突筋です。会話や食事などで主に使われます。咬筋は口を閉じる行為で使われる主な筋肉であり、側頭筋は下顎を後方に引く役割も果たします。外側翼突筋は口を開く際に重要で、内側翼突筋は下顎を挙上する働きを持っています。

すべての咀嚼筋は三叉神経の第3枝である下顎神経によって支配されています。この神経は、咀嚼運動を制御するために重要な役割を果たします。

三叉神経は顔の炎症を感じる神経も同じなので、顔の炎症や痛みなどの情報が咀嚼筋に動きに影響します。

咀嚼筋をほぐすことのメリット

咀嚼筋は生活上で重要な筋肉です。

咀嚼は単なる食物を噛む行為ではなく、消化を助け、唾液の分泌を促進し、脳を刺激する重要なプロセスです。よく噛むことで、消化吸収が効率的に行われ、栄養素の吸収が向上します。

脳への刺激にもなりますので、咀嚼が少ないと脳への刺激が減ってしまいます。刺激の低下はうつ病や認知機能の低下などの影響が出ます。

咀嚼筋は顔の骨格を支える役割も果たしており、これらの筋肉が発達することで、顔の形状や輪郭にも影響を与えます。特に咬筋が発達している人は、顎がしっかりした印象を与えることが多いです

咬筋に発達だけでなく、コリができてしまうことで筋肉が使われにくくなり、一部の筋肉だけが使われてしまい、顔の変形を引き起こす原因になります。

メリット①:顔のゆがみやたるみの改善

咀嚼筋が硬直すると特に咬筋が発達しすぎるとエラが張った印象を与えます。逆に、筋肉が弱くなると、皮膚を支えきれずにたるみが生じます。咀嚼筋をほぐすことで、筋肉の過度な緊張が緩和され、顔のゆがみが改善されることが期待できます。

ほぐす動作は筋肉を動かすことになります。普段使われない筋肉については刺激でトレーニング効果もでることでたるみの改善になります。

また筋肉が弱っているとむくみができやすくなります。さらにコリが蓄積して疲労物質が増えているとむくみが出てしまうことがあります。咀嚼筋をほぐすことは両者を改善することができます。

メリット②:頭痛や眼精疲労の軽減

咀嚼筋の緊張は頭痛の原因となることがあります。特に、ストレスや食いしばりによって咀嚼筋が硬くなると、頭部や首の筋肉にも影響を及ぼし、緊張性頭痛を引き起こすことがあります。痛みの発生部位が側頭部に集中する場合は咀嚼筋の緊張を考えてもよいでしょう。
咀嚼筋をほぐすことで、これらの筋肉の緊張が緩和され、頭痛が軽減されることが期待されます。

咀嚼筋の緊張は、眼精疲労とも関連しています。咀嚼筋が硬直すると三叉神経が興奮することで、目の血管が緊張し血流が悪化します。それが目の周りの筋肉にも影響を与えるため、眼精疲労が生じやすくなります。咀嚼筋をほぐすことで、顔全体の血行が改善され、目の疲れが軽減されます。

メリット③:内臓を助ける

咀嚼筋をほぐすことで内臓の働きをよくする効果もあります。

1:咀嚼筋をほぐすことで、唾液腺の働きが活性化され、唾液の分泌が促進されます。これにより、口腔内の乾燥感が軽減され、口腔衛生が向上します

2:咀嚼筋をほぐすことで、口を開ける動作や噛む力が改善され、咀嚼機能が向上します。これにより、食事がしやすくなり、消化吸収が効率的に行われるようになります。早食いは胃腸に負担をかけますので、しっかり噛むことが胃腸の負担を下げます。

3:咀嚼運動は咀嚼筋の収縮を伴い、これが脳の血流を増加させることが研究で明らかになっています。特に、東京都健康長寿医療センターの研究では、咀嚼筋の活動が大脳皮質の血流を著しく増加させることが示されました。

咀嚼筋のコリを緩めるマッサージ・ストレッチのやり方

咀嚼筋のマッサージやストレッチは、筋肉の緊張を和らげ、顔のゆがみや痛みを軽減するために非常に効果的ですが、実施する際にはいくつかの注意点があります。

マッサージやストレッチを行う際には、「気持ちいい」と感じる程度の強さで行うことが重要です。強すぎる圧をかけると、逆に筋肉を痛めたり、炎症を引き起こす可能性があります。翌日に鳴っても痛みを感じた場合は一旦中止しましょう。

マッサージやストレッチは、リラックスした状態で行うと効果が高まります。入浴後やリラックスした環境で行うことで、筋肉が柔らかくなり、より効果的に緊張をほぐすことができます。

咀嚼筋のマッサージやストレッチは、継続的に行うことで効果を高めます。特に朝と夜の1日2回行うことが望ましいとされています。これにより、筋肉の柔軟性が保たれ、緊張を緩和することができます。もっとも難しいですが、何かの習慣にくっつけて咀嚼筋をほぐしてください。 

咀嚼筋のマッサージ①咬筋

咬筋は耳の前に位置し、噛むときに使われる主要な筋肉です。

手の形はこぶしを作り、指の平らな部分を使います。

マッサージ手順:

咬筋の位置を確認するため、奥歯を噛み締めてみて、盛り上がる部分を探します。
その部分に指を当て、軽く圧をかけながら小さく円を描くようにマッサージします。力加減は「気持ちいい」と感じる程度にします

咀嚼筋のマッサージ②側頭筋

手の形は指を立てます。

髪の生え際に4本の指の腹を当て、圧をかけながら小刻みに動かします。
目元のたるみや眼精疲労にも効果があるため、耳の後ろ側まで移動しながら行います。

咀嚼筋のマッサージ③外側翼突筋、内側翼突筋

親指を使います。力は入れすぎないようにしましょう。

内側翼突筋は口を開けた状態で、指を頬骨の下に置いて、顎を左右に動かします。
外側翼突筋は耳の前で指を使って押しながら、顎をゆっくり開閉する動作を行います

六甲道本院
三ノ宮院
明石院

まとめ

今回は咀嚼筋のセルフケアとくにマッサージについて紹介しました。普段からエラが気になる方や歯ぎしりが多い方は紹介したマッサージを試してみてください。

咀嚼筋は常に使う筋肉ですが、あまりケアしていません。

顔の肌はケアしている人は多いと思いますので、同時に筋肉も一緒に刺激を与えてみて、健康的な美を目指してください。

当院「ミントはり灸院」は、根本から改善することに特化した神戸の鍼灸院です《年間10,000人超の実績》。六甲道駅3分”六甲院”/三ノ宮駅6分”三ノ宮院”/明石駅5分”明石院”の3店舗がございます。全室個室でマンツーマンで施術しています、ぜひお越しください。