神戸市の鍼灸院・針治療なら「ミントはり灸院」

薄毛/脱毛症

■症例3 全身の血流低下による薄毛

画像

患者

30代女性 神戸市

来院

2020年3月

症状

20代の頃から髪の毛全体が細くなっていることに気がつく。特に頭頂部の分け目あたりは地肌が見えていた。コロナの自粛期間後に駅の階段を登ることがキツくなってきた。普段から貧血気味で生理時は出血量も多くピルを飲んでいた。血液の循環が悪いことが症状の原因と判断し体質改善の必要性を感じて当院に来院。

治療内容と経過

頭皮の状態は炎症やむくみなどはなかった。全体的に色が白く血色が悪いようだった。首の筋肉を触ると強い緊張感があった。喉の炎症が疑われた。鼻の状態も反応が強くでていた。

治療では、喉の炎症を取ること、鼻炎を改善して口呼吸を無くすことを第一目標として開始した。

施術を開始して7回目には駅の階段を登るのに以前のように息切れすることがなくなってきた。このときから髪の太さが以前よりしっかりしてきてきた。9回目のころには普段感じる疲労感も改善してきた。抜け毛も明らかに減ってきたとのこと。
仕事の忙しさによっては喉と鼻の調子が悪化する時があったが、状態が安定してきたので14回目の治療で卒業となった。
コロナ前は趣味のために日本中を移動するほどの元気があった方だった。治療終盤には副業をするほどまで元気を取り戻すことができた。

考察

鼻詰まりがきっかけで口呼吸を誘発して、喉が荒れてしまい、反射によって首の筋肉が固くなって、頭皮全体に行き渡る血管を潰してしまっていることが予想できた。さらに心臓の反応もあった。元々循環器が弱いというわけではないようなので、これも口呼吸による睡眠の質が下がっていることで心臓に疲労が蓄積しているサインだと判断した。

同じ病名や症状であっても効果には個人差があります。また、このページの症例は当院の経験であり、鍼灸の一般的な効果を意味するものではありません。

■症例2 予防接種の副反応による抜け毛

画像

患者

20代女性 神戸市

来院

2021年10月

症状

コロナワクチンの接種後から抜け毛が始まった。日を経つほどに抜け毛の量が増えていき、入浴後に手で髪を整えるだけで、手は髪だらけとなる。病院に行っても原因不明と言われ、循環を改善する薬を処方されるも効果もなかった。
側頭部の髪が薄くなり、頭皮も何か所か見えるようになって不安を感じ、当院に来院。

治療内容と経過

頭皮の状態は浮腫みや炎症などもなかった。血色もよかった。鼻炎で前頭部が腫れており、確認すると風邪をひくと違和感があると言っていた。一方で首の側面から肩にかけて緊張が強くなっていた。本人に首肩の痛みやコリなどの自覚はなかった。

治療では鼻炎の改善とともに、首肩から腕にかけての筋緊張と、側頭部全体の皮膚の緊張を緩和する施術を行った。
施術後8回目で抜け毛が多かった箇所の生え際の毛が太くなってきた。12回目から抜け毛が減ってきた。お風呂上りにいつも抜け毛量を確認していたがあきらかに減少した。友人の結婚式までに髪のセットをしたいという希望は間に合わなかったが、抜け毛が減っていることからある程度の髪をセットできたそうだ。その後、15回目では新たに髪が生えてきたと言っていた。施術でも短い小さな毛がロングヘアの間からピンと立っていた。いまはその毛の成長を実感しつつも、セットが大変だと笑顔で話していた。

同時に治療した症状

肩こり

考察

側頭部を中心に抜け毛が集中していることから、筋肉や皮膚の緊張による、持続的な牽引による抜け毛であると推測できた。皮膚へは持続的な牽引は局所への栄養状態が悪くなるだけでなく、自律神経の興奮による血管の収縮もあって側頭部全体への影響も発生する。さらに鼻炎による頭皮全体の緊張感の増加も合わさって今回の抜け毛が起きていると推測された。首や肩の緊張はワクチン接種後の腕の痛みによって誘発されたものだと考えられる。

同じ病名や症状であっても効果には個人差があります。また、このページの症例は当院の経験であり、鍼灸の一般的な効果を意味するものではありません。

■症例1 頭皮の炎症による脱毛症

画像

患者

50代女性 神戸市

来院

2021年2月

症状

2020年9月、美容院にて円形脱毛を指摘される。その後、皮膚科を受診し投薬治療を開始した。頭皮の炎症があることからステロイドによる治療を継続するも効果を感じず、徐々に抜け毛も増えてきた。髪に触れるだけで抜けるようになって来た段階で当院に来院。

治療内容と経過

頭皮の状態は皮脂量も多くて汗ばんでおり、頭部全体に浮腫みが起きていた。頭皮も非常に柔らかくなっており、髪を維持するだけの土台も弱くなっていることが見るだけでもわかるほどであった。施術中にも抜け毛があって、体位を変換するだけで枕やベッドに抜け毛がおちるほどであった。
内臓の状態を確認すると、肝臓と小腸さらに鼻に広範囲な反応が出ていた。症状を確認すると、花粉症と慢性鼻炎があるとのことであった。

本症例では炎症を抑える目的で肝臓、小腸と鼻の治療をした。炎症がおさまった段階で頭皮の血流をよくするべく、頭皮への直接鍼をして血流を促した。

治療を開始して8回目で抜け毛の量が徐々に減少してきた。10回目のころには抜け毛はほぼなくなる。18回目の迎えるころには新しい毛も生えてきた。
20回目で最初に円形の抜け毛を指摘された時以来行けなかった美容院に行くことができ、髪を切ったりセットしたり久しぶりに楽しむことができたと言っていた。

考察

肝臓や小腸は免疫系の調整にかかわる臓器である。頭皮の炎症が広がっているのも免疫系の暴走が発生している可能性があった。さらに鼻炎による頭部の皮脂量増加が考えられる。皮膚の悪玉菌が増殖し皮脂がより炎症が起こりやすい環境になっていた。

同じ病名や症状であっても効果には個人差があります。また、このページの症例は当院の経験であり、鍼灸の一般的な効果を意味するものではありません。