2011年10月24日
IBS(過敏性腸症候群)は心の問題でしょうか?鍼灸
カテゴリ: 自律神経失調症
◆IBS(過敏性腸症候群)は心の問題でしょうか?
IBS(過敏性腸症候群)というと、心やストレスの問題で、突然お腹が痛くなって生活やお仕事に支障をきたしてしまいます。
そのきっかけとなるストレスや心の問題から、心療的なイメージがありますが、それは本当でしょうか?
私はその原因を大腸の「粘膜」にあると考えています。
粘膜が炎症を起こすことにより、いわゆる「ヒリヒリ」している状態なんです。
かさぶたの無い傷口を触ると「ピリッ」っとしますよね。
そんな状態の時にIBS(過敏性腸症候群)はこのように起こります。
外的なストレスにより、自律神経が興奮します。
自律神経の興奮は平滑筋をギュッと硬くします。
すると、大腸の内部もギュッと縮こまる動きをします。
内側は傷によってヒリヒリ状態なので、お互いが物理的にぶつかることで、「ピリッ」っとなります。
その情報は神経から脳へ伝わることで、「大腸から便意の情報だ!」と勘違いします。
その結果、脳からトイレに行きなさいという指令(腹痛)が起こります。
原因が分かれば、治療することができますね。
治療のポイントは2つ
・大腸の粘膜の炎症
・自律神経の失調
大腸のツボへの皮膚刺激により血流を良くします。すると、次第に粘膜の炎症は治まり、徐々に粘膜も正常な厚みまで戻ります。
自律神経系のケアは内臓の状態を総合的に判断する必要があります。
これは、それぞれの方で原因がわかれるところです。
また、痛みが自律神経にストレスを与えてい事も考えられますので、首、肩、腰のケアも欠かせません。
最初は心理的な影響もあって治療の効果は感じにくいですが、トイレの回数は徐々に減っていきます。
いつの間にか忘れるようになってくれば、完治はすぐ近くまで来ていますね。
トイレの問題は仕事や生活への影響が非常に大きい。
切実な問題です、病院の治療で上手くいってないようなら、鍼灸と並行して治療してみる事も考えて下さい。
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