2020年4月17日
産後脱毛症による抜け毛はなぜ起きるのか?
カテゴリ: 薄毛・脱毛
悩んでいる人が多い産後の脱毛
「お産を終えた後、入浴の度にごっそり髪の毛が抜けて驚いた」という経験をしたことがある方はいませんか?洗髪したら、一度に大量の髪が抜けてびっくりしたという女性の方は少なくないようです。
後述するように、お産後の抜け毛のほとんどは一時的なもので、心配はありません。そのまま放置しても、多くは数カ月くらいで落ち着いてくるようです。育児で体力を消耗しやすい時期ですから、あまり心配しすぎずに、身体を十分いたわって過ごすようにしましょう。
産後に脱毛がおきるのはなぜか?
産後に抜け毛が多くなる原因としてまず考えられるのは、エストロゲンという女性ホルモンの減少です。女性ホルモンには、エストロゲン(卵胞ホルモン)とプロゲステロン(黄体ホルモン)の2種類があります。
エストロゲンは排卵に関係するホルモンで、プロゲステロンは妊娠を継続させるために必要なホルモンです。エストロゲンは、髪の生え変わりサイクルに関係するホルモンでもあり、健康な髪を作るのに役立っています。
妊娠してエストロゲンが多く分泌されるようになると、髪の成長期間が長くなり、通常は抜け落ちるはずの髪の毛が抜けなくなります。しかし、出産によってエストロゲンが元の分泌量に戻ると、髪の成長期間も通常通りになり、妊娠中に抜け落ちるべきだった髪の毛と本来のサイクルで抜け落ちる髪の毛とが一緒に抜けることになり、抜け毛が多くなったように感じるのです。
次に、エストロゲン以外にも、産後脱毛を引き起こす原因はいくつかあります。一つ目は、鉄分不足による毛根の成長不良です。産後は体力を消耗し、母乳などで栄養不足にもなりがちです。そのため、髪を成長させるために必要な毛根がしっかり育たなくなり、薄毛になることがあります。
二つ目の原因は、睡眠不足による循環低下です。赤ちゃんが新生児の頃は、昼夜問わず授乳しなければなりません。夜も数時間おきに起きて授乳する必要があるので、お母さんはどうしても麺静的な睡眠不足に陥ります。睡眠が足りないと身体の血行が悪くなり、いろいろなところに栄養が行き渡らなくなります。身体の先端部分である髪の毛にも十分な栄養が届かなくなり、薄毛を導くことがあります。
三つ目の原因は、慢性疲労による免疫力低下です。昼も夜も赤ちゃんと向き合う毎日は、お母さんを慢性疲労にします。疲労がたまると自律神経のバランスが崩れ、免疫力が低下して、風邪などを引きやすくなります。髪の生え変わりサイクルも悪くなり、健康な髪が育ちにくくなってしまうケースが多くみられます。
以上のようなことが原因で、お産後の女性に抜け毛が多くなるのです。
サプリメントもいいけれど、まずは自分の内臓を回復させるところから
産後脱毛のメカニズムはお分かりいただけたでしょうか。鉄分不足などに対しては、サプリメントを摂取するのが一番手軽かもしれません。
ただし、サプリメントはあくまで栄養補助食品です。不足しがちな栄養素を補うために利用するもので、これだけで症状が改善できるというものではありません。
産後脱毛のケアをきちんと改善したいなら、サプリメント以外の方法を取る必要があります。たとえば、内臓のケアです。髪の栄養不足は、胃腸の不調からきているケースがあります。消化器官がきちんと働いていないので、髪にも栄養が回らないのです。このような場合は、内臓をしっかりケアすることが必要です。
鍼ならトータルサポートができる
お産後の薄毛には、ホルモンバランスの変化や育児による生活の変化が大きく影響しています。体力を消耗しやすい時期なので、くれぐれも無理をせず、ゆっくり体調の回復につとめましょう。内臓機能を回復させるなら、鍼灸治療もおすすめです。少ない刺激で、しっかり刺激して、内臓の働きを高めていきます。当院の患者様には、産後のお母さんもたくさんいますので、安心して相談してください。
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