2020年4月20日
顎関節症と食いしばりの関係
カテゴリ: 顎関節症
食いしばりについて
『歯を食いしばる』という言葉の意味は、辞書には「苦痛や無念さなどを懸命にこらえること」と載っています。
医学的にみる「食いしばり」とは、上下の歯と歯をぎゅっと噛み締めることを言います。別名「クレンジング症候群」「TCH(歯列接触癖)とも呼ばれていて、顎関節症の大きな原因の1つだと考えられます。
正常な状態であれば、食事の時間以外は歯と歯の間が数ミリほど開いています。しかし食いしばりが起きている人の場合、1〜2時間以上にも渡って無意識に強い力で食いしばっています。
食いしばりにも種類があり
・グライディング(歯と歯をこすり合わせる)
・クレンチング(垂直に噛み締める)
・タッピング(上下をかちかちと合わせる)
などに分けられます。
食いしばりが引き起こすこと
歯を食いしばっているときの圧力は60kgとも言われています。では食いしばりをそのまま放っておくとどうなるのでしょうか。歯や歯茎に悪影響が出たり、顎の痛み、頭痛へと発展してしまいます。
具体的には歯が割れる、歯茎が痩せる、歯がすり減る、歯の神経に痛みが出る、知覚過敏になる、歯周病が悪化する、顎関節がずれ口の開け閉めがしづらくなる(顎関節症になる)などが挙げられます。
食いしばりチェックリスト
1:舌に歯の跡がついている
2:朝起きたときにのどが渇いている
3:口の中にこぶができている
この3つの全てに当てはまった場合は食いしばりをしている危険性がかなり高いです。また、朝から顎が疲れている方も要注意です。
自分ではよく分からない人は一度歯医者さんでチェックしてもらうと良いでしょう。歯のすり減りや額関節に異常がないかなどが分かります。
食いしばりが起きやすい状況
一番多いのは夜寝ているときです。その他にはパソコンでの作業中、集中しているとき、ストレスがかかっているとき、テレビを見ているとき、ゲームをしているときなどです。
いずれにせよ、こういった食いしばりが顎関節症の大きな原因と言われているので、まずは食いしばりをしない状況を作っていくことが大切です。
原因を取り除くこと、そして有名な対処法が「食いしばりをしない」「力を抜く」と書いた紙をあらゆるところに貼っておくことです。こうすることで物理的に歯と歯が接触する時間を減らしていけます。 では食いしばりとストレスの関係についてはどうなのでしょうか。それについては次回の記事でおこたえしていきます。
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