2020年4月21日
【顎関節症】骨を削ることを勧められたら鍼灸に行くべき理由
カテゴリ: 顎関節症
顎の骨が問題というのは古い考え
過去の記事にも書いていますが、顎関節は様々な原因が重なって起こると考えられます。
噛み合わせや骨の形に問題がなくても、顎の痛みや口の開けにくさ、開閉時の顎関節の音など、顎関節症の症状が出る人もいます。
つまり顎関節症の症状の原因が顎の骨であるというのは古い考えです。
顎関節症で歯医者さんを受診し、いきなり「では顎を削る手術をしましょう」と提案されることは無いと思います。
しかし中には噛み合わせの悪さを指摘され、歯の矯正治療でも治らない場合は結局顎の骨を削ることもあるのです。
骨を削る手術は負担が大きい
骨を削る手術に至るまでにも様々な治療法が用いられます。
まずは虫歯や歯周病の治療、親知らずの抜歯、場合によっては他の歯を抜くこともあります。
歯の治療をすると、この時点で顎関節の痛みが治ることもあります。
例えば朝だけ痛くて、時間がたつと共に痛みが軽減する場合は、顎の骨が原因である可能性は低くなります。
このように手術をするまでにも様々な考えらる原因を潰していくことが大切です。
他にも習慣になってしまっている悪い癖を治す(頬杖を止めるなど)、顎関節症に有効とされている体操をする、他の病気の有無なども確認します。
それでも治らず骨を削ることになると、いよいよ手術です。
手術前には先に矯正治療が行われます。
歯に装置を付けて、術後に噛みやすくなるように備えます。
それだけならまだ耐えられるかもしれませんが、手術自体も負担が大変大きいものになります。
・全身麻酔が必要
・骨を削るので顔が変わってしまう
・手術をしても思うような噛み合わせに感じられるかは分からない
・理想の骨になるにも半年から1年以上かかる
・舌の位置が変わり、睡眠時無呼吸症候群が悪化する可能性がある
・リハビリを怠ると再発する可能性がある
など、負担が大きい手術なのに、その割には効果に期待ができません。
顎の変形であっても、最初に筋肉を疑うべき
実は顎関節症は女性に多いそうです。
女性の方が顎の筋肉の力が弱い、筋肉の血流が悪いことも要因の1つかもしれません。
例え顎の変形があったとしても、まずは最初に筋肉を疑いましょう。
顎関節症を引き起こす「食いしばり」「噛み締め」はストレスが大きく関わっています。
食いしばりをしているとき、顎の筋肉は凝っている状態です。
筋肉が凝るとさらに関節円板(関節の中のクッションのようなもの)がずれてしまいます。
こうなると悪循環で、さらに顎関節症の症状が酷くなるのです。
また、食いしばりがあると筋肉が発達するので顔が非対称になることが多いです。
しかしこれは顎の変形ではないので、骨を削ったところで変わりません。あくまでも筋肉の問題です。
ですので骨の原因を取り除くよりも先に、筋肉の原因を取り除いた方が効率的です。
骨を削ることを勧められたら鍼灸に行くべき!
顎関節症の原因には様々な原因が関わっていて、必ずしも骨だけが原因ではないことをお伝えしました。
そして骨を削るリスクについてもお分かりいただけたと思います。
顎関節症で歯医者さんに行っても治らなかった人、骨を削ることを勧められた人はぜひ鍼灸治療を考えてみてください。
当院にも顎関節症の症状を訴える患者さんは少なくありません。
それだけストレス社会の中で生きている、スマホやパソコンの影響で不意に歯を噛み締めている人が多いのだと思います。
当院は体全体で原因を判断し、触診をして細かく炎症・不調を見つけていきます。
自律神経の影響を踏まえ、顎の筋肉はもちろん、別の場所にも鍼をします。
大きく見れば、顎周りだけが原因ではないのです。 ぜひ一度ご相談ください。
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