2020年4月22日
顎関節症でマウスピースをしていても改善しないのは
カテゴリ: 顎関節症
顎関節症の代表的な治療はマウスピースをつけること
顎関節症という名前は、いまや多くの人が知っていると思います。それだけお悩みを抱えている方が多い証拠でもあるでしょう。
顎関節はどこにあるか、おわかりですか?耳の前の、口を大きく開けたときに動く部分です。
話したり、ものを食べたりするときには必ず使うところなので、ここに痛みや動きにくさがあると、日常生活に支障をきたすようになります。また、耳の近くにあるので、顎関節を動かしたときのカクンカクン、ジャリジャリといった音が気になる方も少なくありません。
顎関節症の原因は、一つに特定されていません。噛み合わせの悪さや噛み締め癖や歯ぎしり、噛み続け(歯列接触癖:TCH)や顎関節の弱さなど、いくつかの要因が重なって起こるものといわれています。
顎関節症の治療は、歯科や口腔外科で行われています。顎関節症の治療方法にはいくつかあり、歯の噛み締め、食いしばりや歯ぎしりなどをする傾向がある方に対しては、マウスピース治療が行われることが多くなっています。
上顎もしくは下顎にプラスチック製のマウスピースをはめることで、歯同士が接触するときの負担を軽くします。
もし、これでも痛みが改善されないときは、噛み合わせをよくするために歯を削る治療や、ごく稀なケースですが、骨を削る治療を提案されることもあるようです。
ただし、いずれも削ってしまったら元には戻りませんし、特に、骨を削る手術は負担が大きいのでおすすめできません。
マウスピースは歯を守る道具であって顎ではない
「マウスピースをずっと使っているのに、良くならない。どうすればいいの?」とお悩みの方もいるでしょう。ここには、マウスピース治療に対する誤解があるように思います。
確かに、歯を保護するという点では、マウスピースの使用には意味があります。ただし、マウスピースはあくまで治療の補助として用いられるもので、顎関節症を治すものではありません。
マウスピースを使ったからといって、食いしばりそのものを改善することにはつながりませんし、食いしばりから歯を守れても、顎を守ることにはならないことに注意が必要です。歯と歯の間にクッションが置かれることで間接的に顎への衝撃も軽くはなりますが、顎関節症の根本的な解決にはなりません。
マウスピースをつけることで、歯への負担を減らすことにはつながりますが、顎関節症の原因に働きかけたり、顎への負担を減らすことにはならないのです。
食いしばりの負担を減らすことより、食いしばりしない状況を作ること
食いしばりは癖や精神的なことが原因で起こるものなので、すぐに改善するのは難しいことがあります。そのため、治るまでの間、マウスピースなどで歯を保護することは大事です。
ただし、一番大事なのは、食いしばりそのものを改善していくこと。食いしばりによる負担を軽減することも大事ですが、もっと大事なのは、食いしばりをしない状況にすることです。
食いしばりにはいろいろな原因があるといわれていますが、たとえば、無意識のうちに上下の歯が合わさってしまう歯列接触癖(TCH)は、パソコンやスマホなど何かに集中しているときに多く起こるといわれています。また、歯ぎしりや食いしばりにはストレスが関係しているといわれます。
顎関節症を治したいなら、顎関節症を引き起こす食いしばりなどを改善することが必要で、食いしばりなどを改善するためには、食いしばりの原因となっているストレスなどに対処しなければならないということです。
まとめ
顎関節症を治すには、根本的な原因を突き止めて、そこを治していくことが重要です。歯並びなどが原因であれば歯科や口腔外科に診てもらうべきですが、ストレスなどが大きな原因になっている場合は、鍼灸治療を受けることもおすすめできます。顎関節症の症状でお悩みの方は、ぜひ当院へお気軽にご相談ください。
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