2020年4月22日
顎関節症と姿勢の歪みは関係するか?
カテゴリ: 顎関節症
顎関節症と姿勢の関係について
顎関節症の症状で歯医者さんや整形外科を受診し、結局改善されないケースは多々あります。
過去の記事にありますが、マウスピースを試しても根本的治療にはなりません。
結局顎に負担がかかっているのには変わりないのです。
病院に通っても顎関節症が治らないとなると、次に訪れる人が多い場所が整体や整骨院です。整体ではおそらく「姿勢が悪くて歪んでいるから顎関節症になっています」と言われます。
インターネットでも「骨盤が歪むことで顎関節症が起きる」という記事が山ほどあります。
では、そもそも姿勢の歪みはなぜ起きるのでしょうか。
実は姿勢の歪みも筋肉の緊張から引き起こされている
例えば「お腹が痛いとき」で考えてみましょう。
お腹が痛いということはお腹周りの筋肉も緊張しています。
今度はお腹をかばうように背中を丸めます。背中を丸めることで背中の筋肉が緊張し、姿勢の悪さへとつながります。
最近よく言われている「ストレートネック」で考えてみましょう。
スマホやデスクワークによって長時間下向きの姿勢になります。
本来なら頸椎(首の骨)は30~40度湾曲しているのですが、下向き姿勢が続くことで湾曲している首がまっすぐになってしまうことをストレートネックと言います。
下向き姿勢になると頭の重心が前になっているのですが、それを首だけで支えなければなりません。
すると首の筋肉が過剰に緊張します。
首の過剰な緊張によって、それをかばうために更に背中など別の筋肉に負担がかかり、姿勢の悪さへと繋がっていくのです。
そうしてかばうように歪んだ姿勢は、そのまま歪んだまま固定されていきます。
歪んでいる状態で落ち着いているので、次第に連続的な痛みも感じなくなってきます。
顎関節周囲のトラブルと姿勢は関係しない
顎関節症の痛みは、顔周りの炎症や、それに伴う側頭筋や首の緊張によって引き起こされます。
痛みがあるというのは常に筋肉を緊張させている原因があるからです。
そのため姿勢の悪さや骨の歪みが直接的に顎関節症の痛みを引き起こしているとは考えにくいです。
あくまでも姿勢の歪みは過去の問題です。今現在起きている顎関節症のトラブルとの直接的な関連はありません。
姿勢や骨の歪みを治したとしても、そもそもの炎症の原因を取り除かないと、また同じ症状を繰り返してしまいます。
顔の筋肉が緊張することで表情が歪んでしまう
姿勢が悪いせいで顔が非対称になった。姿勢が悪いせいで顔が歪んでいる。
・・・そう思っていませんか?
確かに骨の歪みも原因の1つとして考えられます。
ではなぜ骨が歪むのでしょうか。
表情の歪みは姿勢の悪さからではなく、顔周りの炎症によって顔の筋肉が緊張するためです。
顔周りの炎症というのは、例えば目の疲れ、鼻炎、口腔内の問題などです。
目が悪い人はよく物を見るときに目を細めたり、眉間にシワを寄せますよね。これも筋肉の緊張へと繋がります。
鼻の炎症というのは広範囲に渡るので、触診するとおでこや頬っぺたにまでも反応が見られます。
つまり鼻炎があると、おでこや頬っぺたの筋肉までもが緊張します。
例え小顔矯正を行ったとしても、顔周りに炎症があれば緊張によってまた同じように表情が歪んでしまいます。
緊張したまま、その表情が癖づいてしまっているのです。
顔の歪みは鏡を見るたびにストレスになりますし、歪みによってシワが出ることもあります。
笑顔が減り、口角までも下がってしまいます。
顔の炎症さえ取り除けば、筋肉の緊張が取れていき表情の歪みも改善されます。
顎関節の痛みも改善されていきます。
すると笑顔が増え、口角が上がった素敵な表情も取り戻せますよ!
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