2020年4月11日
顔面神経麻痺になったら最初にすること
カテゴリ: 顔面神経麻痺
今回は、顔面神経麻痺になってしまった方に向けて、まず何をすればよいのか、どのような治療が行われるのか、どこから鍼灸院を利用するべきなのかについてご紹介します。
顔面神経麻痺かも?と思ったらまずは耳鼻咽喉科などの病院に行きましょう
顔面神経麻痺とは、顔の片側に麻痺が起こり、顔の一部が動かなくなることをいいます。朝起きたら顔がこわばって動かない、食事をしているときに口からぼろぼろ物がこぼれてしまうということはありませんか?
顔面神経麻痺の主な症状としては、顔が思うように動かせない、口角が下がる、顔が歪む、食べ物や水を口からこぼしてしまう…といったことが挙げられます。まぶたを閉じられない、額にシワを寄せられないといった症状や、味覚障害・聴覚障害が起こるケースもあります。
顔面神経は、脳から耳下腺を通って、顔の表情筋全体に広がっています。こうしたルートのいずれかにトラブルが起きると、表情筋が動かなくなってしまい、自由に顔を動かせなくなります。これが、顔面神経麻痺です。
顔面神経麻痺の原因は、主に4つあります。顔面神経がヘルペスウイルスに感染した場合、外科手術で顔面神経が損傷されてしまった場合、神経や血管の病気である場合、そして原因不明の場合です。原因不明で起こる場合も、決して少なくありません。
ただし、人によっては脳神経に問題があるケースもあるので、くれぐれも油断は禁物です。少しでもおかしいなと思ったら、素人判断をせずに、まずは耳鼻咽喉科などで専門医にきちんと診てもらうことをおすすめします。
治療を開始するのが早いと回復も良い
顔面神経麻痺の治療は、原因ごとに異なります。放置すると治療に時間がかかり、麻痺が回復しにくくなってしまうので、早期に原因を特定して、適切な治療を開始することが重要です。
顔面神経麻痺の治療としては、ステロイド治療と抗ウイルス剤の投与が行われるのが標準的です。ウイルスの可能性を考慮して、抗ウイルス剤も一緒に投与されることが多いようです。ステロイド剤は炎症を抑える作用がある薬で、顔面神経の腫れやむくみを取るために使われます。
軽症の顔面神経麻痺であれば、これらの治療によって症状は快方に向かうでしょう。もっとも、ステロイド治療は継続して行うことが必要なため、ある程度の期間つづけて通わなければなりません。1週間〜10日間くらい投与されるのが一般的です。
つらい症状を早く治したいと焦る気持ちもわかりますが、最低でも1週間は頑張って通うようにしましょう。ステロイドは、服用でも効果は変わらないとされていますが、一定期間の継続が必要なのは同じです。
治療中は、ストレスを溜めずにリラックスして過ごすことも大事です。冬は冷たい外気が刺激になってしまうこともあるので、外出する際はマスクをするようにします。喫煙や飲酒は控え、十分な睡眠を取って、疲労を溜め込まないことが大切です。
1週間経っても回復が悪い時は鍼灸院に行きましょう
早期に発見して適切な治療とリハビリを行えば、ほとんどの顔面神経麻痺は良くなるといわれています。もっとも、一部元の状態に戻りにくいケースがあることも報告されているため、注意が必要です。
表情筋は動かさないでいると筋肉としての機能がどんどん衰えてしまいます。そして、いったん衰えた筋肉を元に戻すのは容易なことではありません。
ですから、一定期間きちんとステロイド治療をしても、なかなか表情筋の機能が回復しない場合は、適切なタイミングでステロイド以外の方法を検討することが大事です。
たとえば、外部から何らかの刺激を与えて回復を促し、皮膚や筋肉に悪い影響が残らないようにする方法が考えられます。外科手術では、耳の骨を削って顔面神経の腫れを軽減する方法なども行われていますが、鍼治療も良い方法の1つです。
当院の鍼治療では、非常に細い鍼を用いて、麻痺のある箇所とその周辺を優しく刺激していきます。筋肉の緊張を和らげ、血行を改善しながら、顔面神経麻痺の症状をゆっくり改善へと導いていきます。ご不安がある方にはカウンセリングを行い、安心して受けていただけるように配慮いたします。
顔面神経麻痺の症状でお悩みの方は、ぜひ当院へお気軽にご相談ください。
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