2020年4月13日
目の痙攣で顔面神経麻痺かも思ったら
カテゴリ: 顔面神経麻痺
今回は、目の痙攣(けいれん)で「ひょっとしたら顔面神経麻痺になってしまったかも?」と心配している方に向けて、目の痙攣はなぜ起こるのかという理由と、治療の有無などについてご紹介します。
痙攣は筋肉の強い緊張
顔面神経麻痺の症状には個人差があり、何で顔面神経麻痺だと気づくかも人によってまちまちです。まぶたがピクピク痙攣して気がついたという方もいます。
「少し目を使いすぎたかな」と様子をみていたけれどなかなか治らず、「もしかして、何か大きな病気では?」「このまま顔面神経麻痺になってしまうのでは?」と不安を感じる方もいるかもしれません。
そもそも、なぜ目に痙攣が起こるのでしょうか。
痙攣は、筋肉が部分的に強く緊張を起こすことで起きる症状です。不随意運動と呼ばれるもので、本人の意思に関係なく筋肉が急に収縮するために起こるものでSY。痙攣は神経が起こす生理的な反応であり、いつでも誰にでも起こりえますし、原因はさまざまです。
また、痙攣は、神経に問題がないからこそ起こる動きでもあります。もし、神経が麻痺していたら、反応のしようがありません。
つまり、神経が麻痺しているのではなく、神経がきちんと機能しているからこそ起こる症状なのです。したがって、目の痙攣がそのまま麻痺に移行するようなことは基本的にないものと考えて大丈夫です。
緊張を起こす理由
目の周りの筋肉が緊張する原因として考えられるのは、眼精疲労です。寝不足が続いたり、スマホの画面を見過ぎたときなどに、まぶたがピクピクッとすることがあるのではないかと思います。これは、医学的には「ミオキニア」と呼ばれる症状です。
眼精疲労は、パソコンやスマホの画面など、近くのものだけを長時間見ているときに起こります。近くを長時間見続けていると、目のピント調節機能である毛様体筋が緊張して固まり、ピントが合わせづらくなって、物がよく見えない状態になるのです。
痙攣は、数日間から、長いときは数週間にわたって続くかもしれませんが、あまり心配はありません。
ただし、目以外の場所にも痙攣が見られたり、ドライアイの症状があるようなときは、受診したほうが安心です。頭痛や吐き気、不眠がある場合も、眼精疲労が重症化している可能性が高いので、眼科へ行くことをおすすめします。
眼科では主に、ビタミン入りの点眼薬や内服薬などが処方されます。また、パソコンやスマホなど、疲れ目の元になるものを避けることも大切です。
目の痙攣の原因となるのは、眼精疲労だけではありません。鼻炎による反射でも、目の痙攣が起こることがあります。
大丈夫だけど安心しない
目に痙攣が起きても、顔面神経麻痺とは違うものですから、基本的には心配する必要はありません。原因が眼精疲労だけであれば一過性の目の疲れなので、目を温めたり、十分な睡眠を取ったりすることで多くは解決します。安心しましょう。
ただ、鼻炎などの炎症が原因で痙攣が起こった場合には、将来的にリスクがあるケースもあるため注意が必要です。鼻の炎症が他の部分にまで広がる可能性もないわけではありません。鼻炎は放置せずに、早めに受診しましょう。
目の疲れは、目を蒸しタオルなどで温めて、毛様体筋をゆるめてあげることで改善が期待できます。くれぐれも火傷に注意し、あたたかく感じられるくらいの温度(40℃くらい)で、優しく温めてください。目の疲れを取るのと同時に、鼻うがいなども一緒に行うことをおすすめします。
顔面神経麻痺ではなくても、目に痙攣が見られるときは、目に疲れが蓄積していることに変わりはありません。痙攣は眼精疲労のサインです。そのままにしておいては目に良くありませんから、目をきちんと労ってあげましょう。 目の疲れを取るのに最も簡単かつ効果的な方法は、よく寝ることです。もし、それでもなかなか目の疲れが改善しないようであれば、一度鍼灸院にご相談ください。
顔面神経麻痺の症状解説はこちら
当院「ミントはり灸院」は、根本から改善することに特化した神戸の鍼灸院です《年間10,000人超の実績》。六甲道駅3分”六甲院”/三ノ宮駅6分”三ノ宮院”/明石駅5分”明石院”の3店舗がございます。全室個室でマンツーマンで施術しています、ぜひお越しください。