2020年4月30日
夜間痛が発生するのは何故か?
カテゴリ: 肩こり・五十肩
五十肩とは
五十肩とは肩関節周りの炎症のことを言います。肩を動かしたときに、関節周りに痛みが生じます。中年以降に発症し、40代の人は「四十肩」、50代の人は「五十肩」と呼ばれています。
男性よりも女性の方がかかりやすく、特に糖尿病を患っている人は五十肩になりやすいというデータがあります。
怪我をしたことがきっかけで起こるというものではなく、徐々に、もしくは急に痛みが起きます。数ヶ月や数年単位で悩む人も少なくありません。痛みの度合いも人によって様々です。
レンドゲン検査をしても炎症がみられないケースがほとんどです。湿布や痛み止めでの経過観察であったり、ステロイド注射を打って治療をすることが一般的です。
五十肩の痛みはなぜ夜間に発生しやすいの?
それは、寝ているときの寝返りによって筋肉が緊張するからです。特に肩を下にすることで痛みが発生しやすくなります。
次の項目で説明しますが、内臓の炎症によっても筋肉が緊張します。
特に夜間に悪化するような炎症の場合、夜間の痛みが強くなります。この痛みのせいで、眠れない日々を過ごしている五十肩の人はとても多いです。痛くて眠れない、眠れてもまた痛みで目が覚めるのです。
寝不足が続くと精神的にもまいってしまいます。そして寝不足によって自律神経が乱れ、また筋肉を緊張させる原因となりかねません。
そして、夜間痛を感じるということは五十肩が重症化している証拠です。
拘縮が強いときは、腕を真っ直ぐするだけでも痛みが出ます。そのまま放置していると、そのうち肩すら動かせない状況へと悪化してしまいます。
重症化している人は、治るまでの日数も長いです。
咽や気管の炎症が原因?
五十肩の痛みの原因としてもう1つ考えられるのが「喉や気管の炎症」です。
喉や気管に炎症があると、肩の筋肉が緊張します。その筋肉の緊張が痛みにつながります。
喉や気管の炎症というのは「気管支炎」などではなく、私たちの触診で分かる小さな炎症も含まれます。喉が弱く、風邪をひきやすい・・・。そういう人は普段から肩こりを感じやすいはずです。
喘息持ちの人も肩周りが緊張しています。咳をするだけでも五十肩の痛みが増します。喘息の咳は寝ているときに引き起こされやすいので要注意です。
他にも、心臓の炎症も肩の筋肉を緊張させます。心臓の炎症は「狭心症」などではなく、小さな炎症や疲れも含まれます。自律神経とも多く関係しています。
このように、内臓が大きく関わって五十肩の痛みを引き起こしているケースが考えられます。おそらく多くの接骨院や整体、マッサージ屋さんへ行っても、肩だけのアプローチになると思います。
しかしこれらの炎症のせいで筋肉が緊張しているのであれば、いくら肩だけを良くしてもまた痛みが繰り返されてしまうのです。
五十肩の場合、むやみやたらに肩の筋肉をマッサージするのも危険です。
夜間痛を取り除くには
夜間痛が長引いているのであれば、内臓の炎症を取り除くことが最適です。
もともと五十肩を起こす前に風邪をひいていた、ひどく疲れていたという患者さんは多いです。それはやはり、内臓から来る炎症、筋肉の緊張が引き起こしていると考えられます。
まずは喉や心臓、気管など、肩の近くにある内臓を疑ってみましょう。毎日さするだけでも炎症を取り除く効果があります。
そして、夜間痛が起こらないように寝るときに工夫することも対処法の1つです。
・肩の下にも枕やバスタオルを敷いて、肩が真っ直ぐになるようにする
・枕の高さを調整して肩に負担がかからないようにする
・痛い方の方を上にして横向きに寝る。この際、抱き枕などで肩の位置を安定させる。
といったことも有効です。
五十肩の症例解説はこちらです。
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