2020年4月30日
可動域の制限を取り除くことが回復にむけての第一歩
カテゴリ: 肩こり・五十肩
五十肩は動かして大丈夫?
かつて「五十肩はバットを振り回して治す」なんて言われていたときがありました。現在「五十肩はむやみやたらに動かしてはいけない」と多くの医師は言います。
無理に動かすことで、さらに炎症が増してしまうと考えられています。でも実は、動かさないようにすることで緊張する部位もあるのです。
筋肉の緊張は痛みを引き起こします。動かさないせいで反対に痛みが増してしまうのです。しかも、動かしていないことで脳が「いらないもの」として神経の働きをなくしてしまいます。
これではいずれ麻痺してしまいます。また、動かなさいようにすることで更にストレスも溜まってしまいます。
まれに両肩に五十肩が同時に起きる患者さんがいるのですが、もし両肩に起きてしまうと動かさざるを得ません。エプロンをつける、棚の上の物を取る、髪の毛をくくる、こんな動作も日常には必要不可欠です。
そのため動かして「可動域の制限を取り除くこと」が大切だと考えています。
動かし続けることで痛みが減る身体の働き
例えばお腹が痛いとき、生理痛が酷いとき、お腹を温めることで痛みが減る人は多いと思います。
血液の流れが良くなると、痛みが緩和されることはよくあります。筋肉の緊張もほぐれます。動かすことは血液の流れを良くすることに繋がります。
そして元々人間の身体には、動かし続けることで痛みが減るという働きが備わっています。
鎮痛の抑制機構が働いてくれるのです。
確かに五十肩は動かしても痛いのですが、むしろ動かさないことで血行が悪くなり、さらに肩の関節周りが硬くなって動かしにくくなります。
細かい筋肉の損傷は、治療をするより動かすほうが治りやすい
細かい筋肉の損傷というのは、治療よりも動かす方が早いです!!
肩の動きに使う筋肉はとても多いです。肩だけではありません。腕を持ち上げるという動作だけで、背中の筋肉、胸の筋肉も使われています。
しかも肩というのはすごい物で、前後左右に360度も動かすことが出来ます。重い物も持ち上げられます。マッサージするのではなく、押したり、叩いたりするのでもなく、動かすことが有効です。
細かく治療していくよりも、全部を動かした方が早く治りやすいのです。いつまでも「痛い」と動かさないよりも、人間の鎮痛能力を信じて動かしていきましょう。
肩を動かすストレッチも有効!
動かした方が良いと言われても、どう動かしていいのかが難しいと思います。そういうときはストレッチ・エクササイズがおすすめです。机に手を置き、そのまま机の奥に向かって前に腕を伸ばす方法です。
無理のない程度で5秒ほど止め、戻ってきます。反対向きも可能であればやってみてください。(机に対して背中を向ける)他にも有効なストレッチはたくさんあります。
youtubeなどを参考にしてみてくださいね。このとき大切なのは、痛すぎないところで止めることです。
そして緩める時が大切です。
内臓の炎症も疑ってみる
五十肩は内臓の小さな炎症が深く関わっているケースがかなり多いです。
筋肉を動かしていくと同時に、根本的な原因になっている内臓の炎症も取り除く必要があります。当院に五十肩で来る患者さんの多くは、喉や肺、心臓、気管に炎症があります。
その周りの筋肉もかなり硬くなってしまっています。喘息がある、喉をよく使う仕事をしている、タバコを吸う、睡眠不足である、などが考えられます。
特に乾燥しやすい秋や冬は、五十肩の患者さんが多くなります。
内臓の治療をしていくと、同時に筋肉の緊張も緩和されていきます。痛みがあるということは、その痛みがどこから来ているのかを考えることが回復の近道ですよ。
五十肩の症例解説はこちらです。
当院「ミントはり灸院」は、根本から改善することに特化した神戸の鍼灸院です《年間10,000人超の実績》。六甲道駅3分”六甲院”/三ノ宮駅6分”三ノ宮院”/明石駅5分”明石院”の3店舗がございます。全室個室でマンツーマンで施術しています、ぜひお越しください。