2020年5月2日
五十肩になって困ることそれは着替え
カテゴリ: 肩こり・五十肩
五十肩になって1番困るのが着替え
当院の患者さんに「五十肩になって一番困ることは何ですか?」と聞くと、1番多いのが「着替え」です。
私たち人間は、普段は何も意識せずに肩関節を動かし、腕を曲げたり上げたりしています。
高いとこにある物を取るとき、着替えをするとき、髪の毛を結ぶとき、シャンプーをするときもいちいち「あぁ今肩関節を使っているな」と考えることはないですよね。
でも着替えは1番日常生活で必要な動作です。しかもやや複雑な動きです。五十肩は肩周りに痛みが生じて腕が上がらないことを言います。
そのため肩の横(腕の上)にある三角筋に負担がかかり、硬くなりすぎたから起こる、とも言われています。
しかし着替えをするときは、肩の三角筋という筋肉をそれほど使っていません。主に使うのは肩甲骨周りの筋肉なのです。
五十肩は肩甲骨周囲の筋肉がポイント
五十肩の重症度を判断するのに用いられる結滞動作。(腕を体の後ろに持っていく動作)これも肩甲骨周りの筋肉が用いられます。
つまり、五十肩は「肩」ばかりが問題ではないのです。ポイントは肩甲骨全体の動きにあります。
肩甲骨周りの筋肉の緊張を和らげると、スムーズに動かせるようになります。1つの対処法としては、筋肉のストレッチが有効です。
肩甲骨のストレッチ
肘を曲げて身体の横につけます。そして肩甲骨を寄せるように肘を後ろに持っていきます。無理のない範囲でこれを何度か繰り返します。
難しい人は肘を身体の横に沿わせず、ただ輪ゴムを両方で持って引っ張るだけでも構いません。
肩甲骨周りのストレッチは他にもたくさんあります。自分に出来そうなものを見つけ、無理のない範囲で動かしていきましょう。
肩甲骨周りを柔らかくすることは五十肩の改善だけでなく、肩こり改善、背中周りのお肉がすっきりするといったメリットがあります。
着替えを楽にする方法・服の形編
五十肩で困難になっている「着替え」を少しでも楽にする方法をお伝えします。
まずは出来る範囲で着る服の形や大きさ、素材を変えてみましょう。大きくてダボっとしたサイズの方が着替えやすいです。特に肩周り(アームホール)が広い方が着やすいです。
また、自分の腕の動かせる範囲で「前開き」か「かぶり式」の服のどちかが着やすいかが変わってきます。基本的には前開きの方が着替えやすいと言われています。
そして座って着替える方が楽な人と立って着替える方が楽な人の両方がいます。自分はどちらに当てはまるかを試してみましょう。
着替えを楽にする方法・着替え方編
どうしてもスーツや制服など指定された服に着替えなければならないときもあるかと思います。
そんなときは、まずあらかじめ袖をきゅっと短くまとめ上げておきましょう。そして痛い方の腕から通していきます。前開きの場合、そのまま痛い方の肩までしっかり着てしまいます。
これだけでいつもより楽に着ることが出来ます。
着替えを楽にする方法・番外編
また、五十肩の人が一番苦戦するのは背中や首に手を持っていくことです。エプロンの紐が結べない、下着のホックが留められないなどです。
あらかじめエプロンの紐を大体のところで結んでおいて上から被る、そもそもエプロンは諦める、下着はホックレス(上から被れるタイプ)にする、といった対処法をする人が多いです。
○○しなければならない、の概念を捨て、一番ストレスなく着替えが出来る方法を考えましょう。
まとめ
五十肩と着替えについて説明しました。そもそも五十肩は肩の問題だけではなく、肩甲骨周りの筋肉がポイントとなっています。肩甲骨周りの筋肉を緩めることが大切です。そして五十肩が痛いときの着替えは、一工夫だけで違ってきます。ぜひ参考にしてみてください。
五十肩の症例解説はこちらです。
当院「ミントはり灸院」は、根本から改善することに特化した神戸の鍼灸院です《年間10,000人超の実績》。六甲道駅3分”六甲院”/三ノ宮駅6分”三ノ宮院”/明石駅5分”明石院”の3店舗がございます。全室個室でマンツーマンで施術しています、ぜひお越しください。