2023年9月12日
肩こりに鍼灸治療は効きますか?喉や肺との関係とは
カテゴリ: 肩こり・五十肩
ただの肩こり・首こりと侮ってはいけません
「肩こりを経験したことがない人」を探す方が難しいくらい、日本人の多くは肩こりで悩まされています。
そしてほとんどの人が、デスクワークや姿勢の悪さが原因だと考えています。
「ただの肩こりだから」と軽く考え、わざわざ病院を受診するような人は少ないと思います。
でも肩こりがずっと続いているとテンションも下がりますよね。
「肩こりから頭痛になる」と悩んでいる人もよく見かけます。
一体肩こり・首こりはなぜ起こるのでしょうか。
この記事の執筆者
ミントはり灸院 院長
森本 賢司
高度専門鍼灸師
【略歴】
神戸東洋医療学院卒業
神戸東洋医療学院にて河村廣定先生に師事
明治国際医療大学 大学院 修士課程 修了
神戸東洋医療学院 非常勤講師
【資格】
はり師免許証・きゅう師免許証
肩こりの不調は喉や肺が関係している!?
当院では、肩こり・首こりを訴える患者さんにはまず喉や肺など呼吸器の不調を疑います。
軽く皮膚に触れるだけで分かるのですが、肩こり・首こりのあるほとんどの患者さんが喉や肺に小さな炎症を抱えています。
筋肉痛が2、3日で治るように、ただの筋肉の疲労であれば2、3日で治ります。
それだけ筋肉というのは自力で回復する力が強いのです。
にも関わらずずっと肩こり・首こりで悩んでいるのには、内臓の不調が関わっているからなんです。
喉や肺に小さな炎症があることでその付近の筋肉が硬くなり、回復力がどんどん低下していきます。
中には自覚症状がない人もいるのですが、聞いてみると大体「風邪をひきやすいんです」「子供のとき喘息持ちでした」「最近エアコンで喉が乾燥していて」「コロナにかかってから肩こりが酷くて」と言われます。
特に朝起きたときから肩こり・首こりを感じる人、マッサージに行ってもすぐに効果が無くなる人は呼吸から来ている可能性大です。
寝相が悪いから、寝具が合わないから、ではないんです。
肩こりに鍼灸治療は効果あり!
「ただの肩こりや首こりで鍼灸治療なんて!」と思っていませんか?
鍼灸治療は体全体をみるので、根本的に肩こり・首こりを治すことが可能です。
マッサージや整体で一時的に治しても、原因から解決していなければぶり返すだけです。
当院では痛みの出ている首から肩にかけて治療を行っていくと同時に、肩こり・首こりの原因となっている喉や肺の治療も行います。
喉や肺の治療と聞くと怖いかもしれませんが、部位によって鍼やお灸、刺さないローラー鍼を使い分けて効果的に安全に治療していくのでご安心ください。
もちろん「この場所に鍼は嫌」といった要望も遠慮なくおっしゃってくださいね。
呼吸の浅さや痺れを感じる人にも
当院には「はっきりとした病名は分からないんですけど」と言って治療に訪れる患者さんもいます。
「なんとなく呼吸が浅い感じがして」「なぜか手先が痺れるんです」というような方も、肩こりから来ていることが多いです。
つまり、肩こり=喉や肺の小さな炎症ということになります。
呼吸が浅いと常に苦しいですし、うまく酸素が吸えず頭がぼーっとして仕事の効率も下がってしまいます。
痺れで病院を受診しても原因が分からなかったり、薬を飲んでも良くならないと不安になりますよね。
そういったお悩みがあればぜひご相談ください。
肩こり・首こりがある人は日頃から呼吸器のケアを!
肩こりや首こりがある人は、日頃から呼吸器のケアをしましょう。
特に「寝るときのマスク」と「鼻うがい」をおすすめしています。
「のどぬーるぬれマスク」という保湿マスクや、寝る用の苦しくないマスクも薬局やAmazonなどで売られています。
コロナ禍のマスク生活が嫌になり「夜までマスクをするなんて」という人は、加湿器を焚いて寝るといいですね。
鼻うがいは「ハナノア」や「サイナス・リンス」いう製品が主流です。
当院でも「サイナス・リンス」の取り扱いがあります。サンプルもあるので鼻うがいに抵抗がある人はサンプルから試してみてください。
他にもセルフケアとして塩うがい、のど飴を舐める、こまめに水分を摂るといった方法があります。
また、特に季節の変わり目である春・秋は首元が冷えやすいので、ストールやマフラーで首元を温めるのもおすすめです。
「あずきのチカラ」という、電子レンジで温めて肩に乗せるグッズもあるので、そういった温めグッズも使っていくといいでしょう。
自覚ある、なしに関わらず、肩こりや首こりを感じている人には試してほしいケアです。
当院「ミントはり灸院」は、根本から改善することに特化した神戸の鍼灸院です《年間10,000人超の実績》。六甲道駅3分”六甲院”/三ノ宮駅6分”三ノ宮院”/明石駅5分”明石院”の3店舗がございます。全室個室でマンツーマンで施術しています、ぜひお越しください。