2014年5月24日
起立性調節障害の鍼灸治療
カテゴリ: めまい
● 起立性調節障害の鍼灸治療
思春期の女性に多い症状ですね。
・学校生活を過ごすことができなくなる。
・気分の落ち込みがおこる
・さまざまな身体症状を併発する
などの訴えをする患者さんが多くみられます。
病院での治療は投薬が主になり、起立時の不調ということで血圧を上げる薬などを処方しながら経過観察という流れが主になります。
しかし、これではなかなか良くはなりません。
そもそもなぜ「起立時」にそのような不調がおこるのかを考える必要があります。
血圧が下がるのは症状の1つにすぎないので、投薬では対処療法にしかなりません。
人は立ちあがったり、ベッドから起きたりするときに、頭位が著しく変わります。
心臓との位置関係で決まりますが、心臓から遠くなるほど血圧はさがるので、起き上がるときに頭部の血圧は下がってしまいます。
脳の血流が低下すると、人はあっという間に脳に障害を起こしますので、身体はそれを防ぐ機能をいくつも持っています。
例えば、脳の底の部分には血のプールがあって、急な血圧の変化に耐えられるようになっています。
さらに、これから立ち上がろうとするときに、目と耳の働きを使って、前もって血管を拡張するなどして血圧の低下を防ぐ「前庭反射」というのもその機能の1つです。
なので、基本的には起立時に血圧が下がってしまうということは起こりえません
では何が原因かというと、耳の中にある三半規管の低下です。
立ち上がるときにふらつきを抑えるために三半規管が平衡をキャッチしますが、左右の耳にある三半規管が別々の情報を脳に送ることで、脳はパニック状態になります。
その結果、自律神経が興奮し、血管は一気に細くなります。それが血流量を下げて、血圧が低下した状態を作ります。
もちろん、平衡感覚はバラバラの働きをしているので「めまい症状」がおき「立っていられない」などの症状を起こします。
さらに、自律神経の興奮は「動悸」「頭痛」「息切れ」「精神不安」などの症状も起こします。
これが起立性調節障害のメカニズムです。
原因が分かれば治療ポイントも自ずときまります、内耳の環境改善が大切になってきます。
さらに内耳の変化に対して、敏感に反応してしまう身体の状態にも目を向ける必要があります。
胃のむかつきは無いのか、便秘ではないか、生理周期はどうなのか。そういった一見関係ないところもしっかりとケアしていきます。
経過観察という前に進まない治療ではいつまで経っても学校に復帰できません。
積極的に治療して、一日でも早く、普段の生活を取り戻しましょう。
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