2020年5月13日
風邪による嗅覚障害は要注意
カテゴリ: 味覚・嗅覚障害
風邪がきっかけで嗅覚障害が起こりやすい
嗅覚障害とはその名の通り、ニオイを感じる嗅覚に障害が起きることを言います。ニオイが分かりづらい、今までとニオイの感じ方が違う、という状態です。
味覚とも関わっているので、嗅覚障害のせいで「味が感じられない」といった弊害もあります。
現在感染拡大している新型コロナウイルスでも、嗅覚障害や味覚障害を訴える人が多いと言われていますね。
新型コロナに関してはまだ解明されていない部分が多いのですが、風邪やインフルエンザがきっかけで嗅覚障害を起こす人もいます。
この記事では、その仕組みと治療法について説明していきたいと思います。
鼻炎や副鼻腔炎などの炎症が関係
嗅覚障害の85%が、鼻が原因だと言われています。嗅覚を感じる神経というのは、鼻の天井にあります。
長期間風邪が続いたり、インフルエンザなどの炎症によって鼻炎や副鼻腔炎になると、その炎症が鼻腔の奥に残ることがあるのです。
鼻腔の奥というのは、先ほども言ったように嗅覚を感じる神経がある場所です。鼻腔の奥(鼻の天井)には小さな穴があり、炎症による腫れがあるとふさがってしまいます。
つまり鼻腔の奥が腫れることによって穴がふさがり、嗅覚を感じる神経に影響するという仕組みです。
このように、風邪やインフルエンザなどで鼻炎を起こすことによって嗅覚障害は引き起こされやすくなります。
鍼による刺激が粘膜の腫れを小さくする効果がある
鍼の刺激で粘膜の腫れを小さくすることが可能です。粘膜の腫れが小さくなると、嗅覚の神経が邪魔されなくなるので、正常に働いてくれます。
もしも顔に鍼を刺すことに抵抗があれば、刺さない鍼(ローラー鍼)で刺激することでも同様の効果を得られます。
鼻の範囲は非常に広いので、炎症を起こしている部分をしっかり見分けながら刺激していきます。
自宅でさすってもらうだけでも効果があります。
嗅覚は生きる上で非常に大切な感覚
ニオイを嗅ぐと「快・不快」を感じる脳の部分に伝達されます。アロマオイルやお香など、好きな香りでリラックス出来るのは、このためです。
好きな香りによって癒されたり、とある香りで過去を思い出したり、嫌いなニオイで不快に感じたりします。
他にも、嗅覚によってガス漏れを察知することも出来ます。腐っている食べ物を嗅ぎ分けることも出来ます。本能的に自分の命を左右される情報を嗅覚によって嗅ぎ分けています。
嗅覚は生きる上で非常に大切な感覚です。
最初にも書きましたが、嗅覚は味覚とも深く関わっているので、障害が起きると美味しく食べたり飲んだりすることが困難になります。
食事がまともに出来ないので体重が減ったり、ストレスが増えてしまいます。
家族の分まで料理を作っている人は、自分では味が分からないため家族からも文句を言われてしまうそうです。
また、食べたり飲んだりすることでストレスを発散している人は多いものです。そんなストレス解消法も出来ないのは辛いですよね。
さらに、嗅覚異常が長期間に渡って続くことで身体が「不要な器官・神経・筋肉」とみなし、さらに戻りづらくなってしまいます。
こうならないためにも出来るだけ早く治療を開始することが重要です。
鼻炎は頭痛を引き起こすこともある
鼻炎があると、頭痛を感じることが多いです。特におでこ周りに違和感や痛みを覚えます。嗅覚障害に加えて頭痛も起こると、さらにストレスを感じてしまうと思います。
鍼灸では鼻炎の根本的な治療はもちろん、頭痛や嗅覚障害の改善が期待できます。嗅覚障害でお困りの方は、ぜひご相談ください。 嗅覚を取り戻して、美味しく楽しく食事が出来るようサポートします!
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