2020年5月19日
嗅覚障害は中高年女性に多く、その多くは鼻炎もち
カテゴリ: 味覚・嗅覚障害
嗅覚障害にかかりやすい人とは
嗅覚障害とは、ニオイが分からなくなる、今までとニオイの感じ方が分かる状態を言います。
異臭がする、今までよりもニオイに敏感になった、何を嗅いでも同じニオイに感じるというケースもあります。
味覚とも関係しているので、食べ物の味が感じられにくくなります。そんな嗅覚障害のデータを見ると、年齢が50代の人に多いことが分かっています。
性別が女性が多く、男性と比べると1.5~4倍も多いと言われています。そして既往歴に鼻炎がある人が多いです。風邪や花粉症、インフルエンザをきっかけに嗅覚障害を発症することもあります。
風邪をひいているの一時的な嗅覚障害であれば、風邪が治ると徐々に回復しますが、そのまま長期化してしまう人も少なくありません。
嗅覚障害の見分け方
嗅覚障害を見分けるにはX線では診断が難しく、CTを使うことで耳の状態を細部までみることが出来ます。
他にもニオイを嗅ぎ分ける検査や、血液検査で亜鉛が不足しているかを調べたりします。耳鼻咽喉科や、嗅覚障害専門院というのもあります。
嗅覚障害の原因
嗅覚障害の人の多くは鼻炎があるので、鼻に原因があることがほとんどです。手術や怪我、脳の障害がきっかけで嗅覚障害を発症することもありますが、そこまで多くはありません。
50歳を過ぎると徐々に味覚や嗅覚が低下していくこともデータとして認められており、そのせいで症状に気づくのが遅くなることもあります。
もし鼻炎が認められれば、鼻洗浄や抗アレルギー薬・ステロイド剤などの内服薬、ステロイド点鼻薬を処方されます。
必要にあわせて亜鉛やビタミン、漢方薬を処方される場合もあります。
鼻炎があると引き起こりやすいこと
風邪やインフルエンザ、花粉症などによって鼻炎が起こる人はたくさんいます。特に花粉症で苦しむ人は年々増えてきています。
鼻炎があると、頭痛やイライラ、疲れやすさ、のぼせ、集中力低下、筋肉のこりを感じることがあります。鼻の咽はつながっているので、咽が弱い人も多いです。
鼻炎によって正常なフィルターの役目を果たしてくれないからです。また顔の炎症は自律神経への影響も大きくなります。鼻炎から嗅覚障害が来ている人の多くは、このような症状を感じていると思います。
自覚症状がなくても、触診で炎症が出ていることがわかります。出てしまっている炎症を取り除くことで、嗅覚が次第に正常に戻っていきます。
嗅覚障害と現代の医療
嗅覚障害には特効薬と言われるような薬はありません。しかし嗅覚障害の患者数は年々増えています。
検査装置なども数十年前から変わっておらず、ニッチな分野とも言われています。嗅覚に異常があると味が分からなくなり、食事がストレスに感じてしまいます。
それだけではありません。
もしガス漏れがあれば、それを嗅ぎ分けるのは嗅覚です。腐っている食べ物を嗅ぎ分けるのも嗅覚です。嗅覚は生きていく上で、自分の身体を守る上で非常に重大な役割を担っています。
そしてアロマセラピーや香水、柔軟剤、入浴剤、コーヒーの香りなど、香りによってストレスを発散したり、リラックスすることも出来ます。
近所から漂ってくるカレーのニオイにワクワクした経験があると思います。そのような感覚を味わうことが出来ず、さらなるストレスを感じてしまうことでしょう。
もし嗅覚障害を感じたら、すぐに適切な治療を受けましょう。早期発見、早期治療が大切です。放っておくと、長期化してしまうので注意が必要です。
また、普段から様々なものの香りを嗅ぐことが嗅覚障害の予防・改善につながるというデータもあります。
花や食べ物、お茶の香りなどを積極的に楽しみましょう。
味覚障害・嗅覚障害の症状別解説はこちら
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