ミントはり灸院・首が痛い!右側の首が痛い原因は?首の片側の痛みの緩和方法とは

2024年3月18日

首が痛い!右側の首が痛い原因は?首の片側の痛みの緩和方法とは

カテゴリ: 痛み

「首が痛い!」多くの人々が一度は経験する首の痛み。首が痛いことによるストレスは非常に大きいです。立っていても、座っていても、どんな姿勢でも首は動かさないまま生活をすることはできないからです。

あなたは今こんな状況ではないでしょうか?

仕事では毎日、長時間デスクワークをしていたら、少しずつ右の首に鈍い痛みが現れ。痛みのせいで仕事に集中できないなと感じている。あなたは仕事をする姿勢が良くないと思って、姿勢を正してみても首の痛みが続いている。。

日々の普段どおりの家事、掃除や料理をしているときに右の首がジンジンと痛み出し、肩こりや頭痛も併発。とりあえず家事をする際の姿勢や動作に注意していても、首の痛みが続き、休み休みしか家事ができない。このままだと日常生活がまともに送れないと不安を感じたり・・・

他にもさまざまなシチュエーションがありますが、共通しているのは右の首の痛みはほぼすべての人に不快な影響を与えます。

では、具体的にどのような原因がこの痛みを引き起こしているのでしょうか?どのような症状が現れるのか、そしてどのように治療や予防が行われるのでしょうか?それらについて詳しく解説します。

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首の右側が痛い・首筋の右側が痛い原因とは?

原因1:姿勢・骨格のゆがみ

原因の一つとして、姿勢や骨格のゆがみが言われています。偏った姿勢によって、筋肉や骨、腱に負荷が集中します。それによって痛みが引き起こされると言われています。

例えば、長時間デスクワークをする人は、前かがみの姿勢で作業を行うことが多くなります。頭の重量を一部の首や背中の筋肉だけで支えることになるので、緊張を引き起こし首の右側に痛みをもたらす原因となります。首が前に出た状態が長くなることで筋肉が固く厚くなってしまい、首のカーブがなくなってしまうこともあります。

他にも多いのが、日常生活での動作や姿勢です。例えば、寝るときの枕の高さや硬さが適切でない場合、首の過度の曲げや反らせが生じ、首に負担がかかります。また、スマートフォンやタブレットを使うときに首を前に突き出した姿勢をとることも、首の筋肉に負担をかけ、痛みを引き起こす要因となります。

では正しい姿勢を保つことが予防になるのか?というとそうとは限りません。同じ姿勢で維持することも立派な運動になるので、筋疲労が蓄積されて痛みを起こすこともあります。

原因2:寝違え

急な首の痛みとして代表的なのが「寝違え」です。医学的な病名としては「急性疼痛性頸部拘縮」です
。ソファや高さの合わない枕など、不自然な姿勢で長時間保たれた状態でいることで首に過剰な負担がかかります。結果として筋肉や靭帯などに急性の炎症が起こって激しい痛みや炎症による筋肉の緊張によって動かしにくいといった症状が現れます。
寝違えというと、筋を伸ばすというイメージを持たれているかたが多いですが筋肉は縮む方向にも強い負荷がかかると炎症を越します。
僅かな緊張でもそれが長時間続くことで痛みを感じない程度にダメージを受けます。なので、朝になると急激な痛みに気がつくのです。

原因3:事故によるむちうち

またむち打ち症というのもあります。
むち打ち症は、首や背中にダイレクトな衝撃が加わったり、急激な動作や振動が原因で、首の筋肉や靭帯に損傷が生じて強い痛みをおこしている状態です。一般的に、自動車事故の衝突時に起こることが多いですが、スポーツの際の急激な方向転換や転倒といった交通事故以外でも起こります。
衝突事故のような体の前後方向に強い衝撃が加わったときに、頭の重さに首が耐えられずに頭がムチを打ったように前後に動きます。その時の過度な曲げ伸ばしによって、頚椎間の靭帯や関節包などが損傷すると言われています。
交通事故でのむち打ち症の場合は症状が直後に出る場合もあれば、2、3日してから首の痛みが出る場合もあります。神経症状といって、上肢や手先のしびれや動かしにくさが出る場合もあります。

原因4:病気

上記以外にも病気による首の痛みもあります。こちらはこの後の章で詳しく解説します。
・頸椎の変性: 頸椎の間にある椎間板の変性や脊椎の関節の病気(変形性頸椎症、椎間板ヘルニア)が原因で、首の痛みやこりが生じることがあります。
・膠原病: 自己免疫疾患の一種である膠原病(全身性エリテマトーデス、ループスなど)が首の痛みやこりを引き起こすことがあります。
・ストレスや精神的な要因: 長期間のストレスや不安、うつ病などが、首の筋肉の緊張や痛みを引き起こす要因となることがあります。
・大きな病気の予兆:くも膜下出血の前触れとして首のこりや痛みを感じたり、動脈瘤、細菌性髄膜炎、頸部ジストニア、上咽頭がんといった大きな病気の前触れとして現れることも。

原因はさまざまなので、首を動かしたときに痛みを感じる場合はまずは整形外科にて診察をしてもらうことをおすすめします。

右首が痛い時に疑われる病気

大きな病気の予兆として考えると首の痛みも怖いですよね。
もちろんこういったことは稀にしかありません。もちろん油断は禁物ですが。
多くの場合は以下の3つが病気として頻度が高くなります。

病気1:頚椎症

首の骨と骨をつなぎ、骨同士のクッションの役割をしている椎間板。加齢とともに変性します。変性が進むと椎間板にひびが入ったり、徐々に潰れてくるなどの変化(老化現象)をします。椎間板がつぶれてしまうことで、今度は骨どおしがこすれ合うようになって、頸椎の椎体骨の骨棘ができ神経を圧迫します。
また老化現象は頚椎内部を縦走している靭帯の石灰化・骨化などによっても神経が圧迫されます。
神経の圧迫によって、首や肩の痛み。片方の首や肩そして腕から手にいたるまでのしびれ、両方の手の動きが悪くなる(お箸の使用や字を書く)といった症状が起きます。
多くの場合は抗炎症の薬を飲みながら、自然回復を待ちます。筋力低下などがみられる場合は手術を選択する場合もあります。
首を後傾するとしびれなどの症状が増強するのが特徴ですが、中年以降になるとなにかしら老化現象による骨棘形成等があることからMRIやX線だけで判断するのが難しくなります。

病気2:頚椎ヘルニア

椎間板は髄核という組織を繊維輪という組織が包みこんでいます。グミのまわりを硬いゴムが覆っている状態です。こちらのゴムのところが老化現象等によって固くなってしまい弾力性を失い、ねじる動きなどが加わることで亀裂等がはいって、中のグミがはみ出てしまいます。
そのグミが神経を圧迫した状態によって発生する痛みやしびれが頚椎ヘルニアと診断されます。
症状としては、頚椎症と同じで首や肩の痛み。片方の首や肩そして腕から手にいたるまでのしびれ、両方の手の動きが悪くなる(お箸の使用や字を書く)といった症状が起きます。
病院ではMRI検査によってヘルニアの状態を調べます。こちらも頚椎症と同じで加齢による発生が多く、画像だけでは診断が難しいと言われています。
椎間板ヘルニアでも治療は自然回復を待つことが多くなります。ある程度痛みが軽くなってからマッサージや牽引などの処置をします。最近では内視鏡を用いた手術が一般的になっており、入院期間も短くすむようになりました。

病気3:頸部腫脹(リンパ節腫脹)

頸部にあるリンパ節が炎症もしくは腫瘍によって腫れている状態です。直径1センチほどの腫れが生じ、押したときに痛みを伴います。その多くがウィルスや細菌感染による炎症が原因となる急性のリンパ節腫脹ですが、長引いて慢性化することもあります。
リンパ節が腫れている場合に首を曲げると痛みが出ることがあります。ウィルスや細菌感染は、お子さんの場合だと虫歯や扁桃炎が起因になることが多いです。多くの場合が抗生剤や消炎鎮痛剤を使うことで早期に改善されます。首の痛みがあるときに、喉の腫れがないか確認しておきましょう。

首が痛い!首の右側や片側の痛みを和らげる方法

病気の可能性がないとなった場合、痛みの原因というの筋肉の緊張によっておこっていると考えることができます。
首の痛みが出て、明日や週末には旅行だ。となった場合は以下の対策をしてみてください。

対策1:お風呂に浸かって、痛いところにシャワーを当てる

筋肉の痙攣を止めるには温熱刺激が有効です。
まずは首に痛みに影響する筋肉全体を緩めましょう。
肩甲骨といった背中全体をちょっと熱めの温度設定にして約10分間は温めてください。
次に首筋についてはシャワーを使って、温めつつ、水流による刺激を与えましょう。
温熱だけでなく、シャワーによる皮膚刺激も筋肉を緩める効果があります。
更に効果を高める場合は、冷水を使っての交互に温冷刺激を与えることでさらに筋肉を緩める効果が高まります。ただ、場合によっては刺激が強くなって緊張が強くなってしまう場合もあるので事前にしっかり温めてから行ってください。

対策2:痛み止めを飲む

首の骨の腱や筋肉の炎症が強い場合は消炎鎮痛効果のある痛み止めを使いましょう。
市販の薬でも十分に効果を出すことができます。
痛み止めが聞かない場合は、炎症が少ないということになるので、筋肉の緊張を緩める方法やストレッチを重点的に行いましょう。
痛み止めの薬を飲むときは十分なお水を飲むことです。
1錠であってもコップ1杯はしっかり飲みきってください。
薬用の湿布を貼る人もいますが、深部の筋肉は届きづらいので内服がおすすめです。

対策3:姿勢矯正や筋膜ローラーはしない

首の痛み=姿勢が悪いからと考えて姿勢矯正をする人がいますが、おすすめしません。
筋肉のは常に緊張と緩和を繰り返します。
姿勢を矯正するということは、ある意味で特定の箇所を緊張させることになります。
どんな姿勢であっても緊張しない部分を作ることはできません。

また、筋膜ローラーは首には不向きです。首につく筋肉はたくさんあります。背中よりも圧倒的に多いです。ということは一つ一つは小さいことになります。
小さい筋肉はそれほど丈夫ではありませんので、筋膜ローラーなどで強い刺激を与えることで逆効果になることも。

痛みがあるときは安静にしつつ、痛みを緩和して、軽い運動をしましょう。
散歩だけでも首の筋肉を使うことになります。
ラジオ体操などもおすすめです。

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首の右側が痛い時に効果のあるストレッチ

痛みがあるときよりも、痛みがある程度引いたときやお風呂上がりにやってみてください。
痛くない時、疲れていないときにするのがベストタイミングです。
どのストレッチもゆっくり動かしましょう。

1:首の前屈ストレッチ

座っているか状態で、背筋を伸ばし、肩を後ろに引きます。
頭をゆっくりと前に傾け、あごを胸に近づけます。
そのまま数秒間キープし、痛みを感じる程度までストレッチします。
10〜15秒間キープした後、ゆっくりと元の姿勢に戻ります。

2:首の斜めストレッチ

座っている状態で、背筋を伸ばし、肩を後ろに引きます。
右手を頭の左側に置き、左耳を右肩に向けます。痛みを感じる程度までストレッチします。
15〜20秒間キープした後、ゆっくりと元の姿勢に戻ります。同様に左側も行います。

3:首の後屈ストレッチ

座っている状態で、背筋を伸ばし、肩を後ろに引きます。
頭をゆっくりと後ろに倒し、天井を見上げるような感覚で首を伸ばします。
痛みを感じる程度までストレッチし、15〜20秒間キープします。
ゆっくりと元の姿勢に戻ります。

4:首の動的ストレッチ

    座った状態で首をゆっくり回します。
    右回りの次は左回り、最初は小さい円を描くように。
    5回くらい回ったら、円を少しずつ大きくしてください。
    首の筋肉が暖かくなったらOKです。

まとめ

 右の首の痛みは頻繁に起きることですが、普段と違う痛みだと感じたら必ず病院にって検査をしてもらいましょう。
 
 頚椎症と診断されることが多いですが、画像診断等ではなかなか判別できません。多くの方の骨には加齢に伴う変性はあるからです。
 
 痛みの本質は筋肉の痙攣です。姿勢や骨が影響することはありません。筋肉の疲労が蓄積された状態が痛みを起こしますので、疲労をためない、疲労の回復を促すということが予防になります。
 筋肉の疲労は蓄積されません。運動などにより疲労はしますが、それでも数日中に回復します。それだけ筋肉の回復力は早いと言えます。
 疲労が残り、症状が慢性化するということは回復力が低下しているという前提があってのことになります。筋肉の回復力を作るのは内臓です。
 特に首の痛みの場合は咽の影響を受けます。咽の炎症が続く場合に首を痛めて右側が痛くなる人が多いようです。筋肉のケアも大事ですが、まずは咽の炎症をとる「うがい」を習慣にしてみてください。
 
    

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