2020年4月10日
関節リウマチは女性の病気?
カテゴリ: 関節リウマチ・膠原病
関節リウマチは、30代~50代に女性に多く発症する
関節リリウマチは、関節が炎症を起こす病気です。関節を動かさなくても、何もしなくても強い痛みを生じるので、病状が進行すると日常生活がとてもつらいものになります。また、適切な治療を受けないまま進行してしまうと関節が変形してしまうこともあり、日常生活に大きな支障をきたすことも考えられます。
「関節リウマチは女性に多いよね」と思っている方もいるでしょう。関節リウマチは、男女関係なく発症します。もっとも、関節リウマチは、30代~50代に女性に多く発症するというのが現実です。女性のほうが男性の4倍多いともいわれています。関節リウマチは免疫疾患なので、本来は性差はないはずです。しかし、現実には女性の患者さんのほうが男性よりもずっと多くなっています。
リウマチ因子はとっても微妙な検査
関節リウマチは、早期発見と早期治療が非常に大事な病気です。病気だと判断するには検査と診断が必要ですが、実は関節リウマチの確定診断は簡単ではありません。関節リウマチが疑われる場合、血液検査などを行うのが一般的です。
関節リウマチを診断する上で重要なのはリウマチ因子(リウマトイド因子)です。検査でリウマチ因子が陽性となり、手足の痛みやこわばり、腫れなどが認められると関節リウマチと診断されることが多くなります。また、CRP(C反応性タンパク)と呼ばれる炎症の度合いを示す数値が高い場合も、関節リウマチの診断指標の一つです。
ただし、このリウマチ因子は数値の誤差が大きいという難点があります。CRPも同様です。つまり、リウマトイド因子、CRPだけでははっきりとした病気の判断できない場合も多いのです。また、関節リウマチの症状じは人によってさまざまで、これらの数値を用いても100%関節リウマチという診断が出せるわけでもありません。逆に、数値が高くてもリウマチに似た別の免疫系の病気である場合も考えられます。
とはいえ、関節リウマチは治療開始を早めることが大切なので、疑わしくても処方する場合が少なくありません。「実はリウマチかもしれない」が多い病気でもあるのですが、「もしリウマチだったら・・・」という可能性を考えて治療を始める結果、患者数が増えるという状況になっているのです。
痛みと関節の炎症の関係
関節リウマチは、関節に炎症が起きる自己免疫疾患です。関節とその周りに強い痛みを伴うのが特徴ですが、痛みの原因は一つではありません。
たとえば、関節の炎症によって、筋肉や皮膚が歪んでしまってその結果として痛みが出るケースもあります。また、筋肉が硬くなって腱が炎症をうみ、関節が痛くなることもありえます。もちろん、関節そのものの炎症が強い痛みを引き起こしていることもあるでしょう。「痛みをなんとかしてほしい」という患者さんが多いのですが、原因をしっかり突き止めないと、そもそも痛みを除去できないのがリウマチ治療の難しさです。
男性と同じ比率であるなら、3/4は筋肉の問題がある可能性があります。専門医にきちんと薬を処方してもらうことは非常に大切ですが、もし筋肉を原因とする痛みがあるなら、鍼などほかの治療法を併用することも可能です。医師による治療や投薬を受けていても、つらい痛みがなかなか癒えない場合には、医師と相談の上、他の治療法を追加してみるのもよいかもしれません。
あなたにはまだまだできることがある。
関節リウマチは進行性の病気なので、早期に診断を受けて早期に治療を開始することが大事です。しかし、症状の出方は人それぞれで、血液検査等の数値だけでなく具体的な症状などとの総合判断が必要になります。痛みの出方も一様ではなく、さまざまな原因が考えられるので、じっくりと自分に合った治療を選択していくことが望まれます。当院には、関節リウマチの患者さんが多く通院されています。リウマチの症状でお悩みの方は、一度当院にご相談ください。
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