2020年4月14日
リウマチで動かせないことが炎症を悪化させる
カテゴリ: 関節リウマチ・膠原病
養生することと安静にすることは一緒ではない
リウマチになると、痛みや動かしにくさから、だんだん動きたくなくなってしまう人が多いようです。「安静にしていなさい」「リウマチに無理は禁物」などと言われて、体をなるべく動かさないほうがいいのかなぁと思う人は少なくないようです。
もちろん、痛みがあるときは動かさないほうがいいですし、疲れるほど運動するのはリウマチには良くありません。しかし、動かさないこともまたリウマチには良くないことをご存じですか?
人間の身体は、本来動かすようにできています。身体を動かさないでいると筋肉が弱まり、関節もかたくなってしまいます。良い例が肩こりです。ずっと同じ姿勢のままでいると肩が凝りますね。動かさないことは疲労を生むのです。たとえば、寝ているときでも人間が寝返りを打つのはそのことを本能的に身体が知っているからだといえるでしょう。
凝りが生じるだけならまだ良いのですが、疲労物質がたまることによって炎症が広がってしまうこともあります。つまり、大事を取りすぎて身体を動かさないでいると、痛みが大きくなる可能性も否定できないのです。
動かさないことで筋肉量が減る
リウマチの場合、身体を動かさないことで筋肉量が減るのも問題となります。身体を動かす元になるのは、骨格と筋肉です。特に筋肉は動かすことで維持できるので、身体を動かさないでいるとあっというまに落ちてきます。筋肉が減る=身体を動かしずらくなるので、だんだん動かす気力もなくなっていってしまいます。これは非常に悪循環です。
リウマチの場合、筋肉が減ると動く時に腱を使ってしまうため、痛みが出やすくなります。そうでなくても辛い痛みがあるのに、筋肉が衰えたことでさらに痛みが強くなれば、ますます身体を動かすのが億劫になってしまい、いつまでも筋肉量を元に戻すことができません。
筋肉が減ることは、全身の健康にも大きな影響を及ぼします。筋肉が落ちると食欲が減退したり、免疫力が低下し炎症が広がったりすることがあるからです。たかが筋肉とあなどらないほうが無難です。
動かしにくさや痛みは動き始めに感じる
「そうは言っても、動かしにくいから」とおっしゃる人もいるでしょう。そこは、少し我慢をしていただく必要があります。関節リウマチの場合、朝起きた直後にこわばりを感じるケースが多いのですが、こわばりがあるからといって動かさないのは逆効果です。
起床時に感じるこわばりや痛みは、時間とともに緩和してくることが知られています。着替えをしたりお化粧をしたり、食事の支度をしているうちに、なんとなくこわばりが取れてきて、日中は特に問題ないという人も大勢います。
ですから、無理のない範囲で動かすことが大切。動き始めはちょっと大変かもしれませんが、動き続けることで徐々に楽になっていきますから、少しだけがんばってみましょう。負荷がかかるような運動でなくても大丈夫。日常の小さな動作をゆっくりやるだけでも十分です。
もし、時間に余裕があるなら、水中ウォーキングなど負荷の小さい運動を繰り返すのもおすすめです。水中では体重の負荷が減少するので、体に無理な負担をかけることなく適度な運動をすることができます。水中ウォーキングにはコツもあるので、より効果的に行いたいなら、コーチが指導してくれる教室などに参加してみてはいかがでしょうか。
動かすところまでお手伝いします。
関節リウマチになると身体を動かすのが面倒になりがちですが、できる範囲で運動を心がけましょう。毎日適度に身体を動かすことは全身の健康にとっても大事なことですから、できることから少しずつ取り組んでみてください。 もし何か不安がある場合は、当院へお気軽にご相談を。どうすれば楽に動けるかアドバイスさせていただきます。関節リウマチの症状を少しでも軽くできるように、ご一緒にがんばりませんか。
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