2020年4月7日
リウマチの薬は新薬など増えているが患者数は減っていない
カテゴリ: 関節リウマチ・膠原病
バイオ製剤で劇的な改善
リウマチの治療に関して「バイオ製剤」という言葉が良く聞かれるようになりました。「バイオ製剤って何?」と不思議に思っている人も少なくないでしょう。
リウマチの治療は、ひと昔前は外科手術も少なくありませんでしたが、現在では薬物治療が多くなっています。良い薬が開発されて、関節の炎症を抑えて症状の進行を遅らせることができるようになってきました。リウマチの薬にはいろいろなものがありますが、なかでも大きな注目を集めているのがバイオ製剤です。
ここ15年で製品化されたバイオ製剤は、従来の薬よりも高価ではありますが、非常に高い効果を出しています。生物学的製剤とも呼ばれています。化学的に作りだされる薬ではなく、生体から製造される薬です。「炎症サイトカイン」というリウマチの原因物質の働き止める効果が期待でき、リウマチ治療に大きな一歩を与えました。
進化したバイオ製剤ができたおかげで、関節の破壊を食い止められるようになり、その結果としてリウマチの症状が悪化するような患者さんは年々減少しています。リウマチに悩んできた患者さんにとっては希望の光ともいえる薬です。
日本の総患者数は減っていない
バイオ製剤は非常に画期的な薬で、対処療法としては効果が出ているといえるでしょう。しかし、根本的な関節リウマチを寛解もしくは予防するには至っていないのが現状です。
バイオ製剤は早い段階で投与することで成果が期待できる薬で、関節の破壊が進んでからでは効果が出ないケースもあります。また、症状を改善することには役立っても、リウマチの原因そのものにどこまで効くのかはまだ研究段階です。リウマチの進行を完全に食い止めて、半永久的に寛解状態にできれば望ましいですが、まだそこまではいっていません。また、予防効果は今のところ確認はされていないようです。
リウマチという病気は原因も判定も難しい病気なので、症状に効く薬はあっても、根本から治せる薬、病気を予防できる薬はまだないということになります。
症状に悩まない生活はとても大切で意義あること
リウマチを完治させる薬はまだ見つかっていない以上、病気になってしまったら、どう向き合っていくかがとても大事です。リウマチは薬を服用しながら、長い時間をかけて治療をしていくもの。ですから、日々の生活を大事に、体調や症状を自己管理していくことが求められます。
処方された薬はしっかり飲み、無理をせずに、身体がつらいときは医師に遠慮なく相談しましょう。また、症状が少なくなっているときこそ、自分の身体を見直すとき。症状が落ちついているときは精神的にも余裕が出ますから、自分の健康管理を振り返ってみるには良い機会です。
たとえば、体質改善で免疫の暴走を抑える力をつけることを考えてみてはいかがでしょうか。免疫力は一種のバロメーターのようなもの。常に一定というわけではなく、どんな生活を送っているかで日々変化しています。
免疫力が正常に機能し、暴走しないようにするために大事なのは、規則正しい生活を送って疲れをためないこと。三度の食事をきちんと採り、質の良い睡眠もしっかり取って、一定のリズムで生活を送ることで身体の調子が整い、免疫力も正しく働くようになります。
疲れを感じたときは、無理をしないことも大切です。精神的なストレスも影響するので、上手に気分転換して、ストレスを抱え込まないようにしましょう。体調や気分が良いときは、無理しない程度に身体を動かすのも良い方法です。
上手につきあう方法をみつける
リウマチの治療に関してはバイオ製剤という良い薬が開発されています。しかし、それでもリウマチは相変わらず長いお付き合いが必要な病気です。良い薬を上手に使いながら、どうすれば病気とうまく付き合っていけるか、気長に考えて治療を行うことも大事です。悩みや不安があれば、当院へご遠慮なくご相談ください。
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