ミントはり灸院・眼精疲労は鍼灸治療で解消!治療例や目の疲れをとるツボを紹介

2024年5月17日

眼精疲労は鍼灸治療で解消!治療例や目の疲れをとるツボを紹介

カテゴリ: 緑内障・白内障

数年前の現代病は腰痛と言われていましたが、最近は眼精疲労や頭痛に置き換わっているのでは?と感じるほど問い合わせが増えています。

それもそのはずで、スマホやパソコンが当たり前となり、1日画面を見ている時間が5時間を超えることが当たり前になってきているからです。これから先も画面を見る時間は増えていくことが予想されます。

ということはそれだけ、目への負担はどんどん増えて、現代病が眼精疲労に置き換わるのも時間の問題と言えます。

今回はそんな眼精疲労について解説します。

対策のツボも紹介していますので参考にしてください。

眼精疲労(目の疲れ)の原因

原因①:目の筋肉の緊張

目の周りには、眼球を動かす外眼筋や、焦点を合わせるために水晶体を調整する毛様体筋など、いくつかの筋肉があります。これらの筋肉は、視線を移動させたり、近くの物を見る際に焦点を合わせたりする際に働きます。

筋肉が疲労するのは動かすよりも静止するときです。動かしているときは血流が増えるので疲労物質は蓄積せずに流れていきますが、静止すると蓄積されて筋肉は硬直し疲労を感じます。

緊張しやすい状態というのは以下の状態になります。

・長時間の近距離作業
コンピュータ作業、スマートフォンの使用、読書など、長時間にわたる近距離作業は、毛様体筋を常に緊張させる原因となります。この緊張状態が続くと、毛様体筋が疲労し、眼精疲労を引き起こします。

・画面の見過ぎ
パソコンやスマートフォンの画面を長時間見続けると、目のまばたきの回数が減り、目の表面が乾燥しやすくなります。乾燥した状態は目の筋肉が緊張して疲労が蓄積されます。

・不適切な視距離や照明
画面と目の距離が近すぎたり、照明が適切でなかったりすると、目の筋肉は余計に負担がかかります。暗い場所で明るい画面を見続けると、瞳孔を開く状態を維持しますので緊張状態が続きます。

原因②:鼻炎

鼻炎による炎症は、三叉神経(さんさしんけい)を刺激します。三叉神経は、顔面の感覚を司る主要な神経であり、目、鼻、口の周囲に分布しています。鼻腔内の炎症が三叉神経を刺激すると、この神経が過敏になり、興奮状態になります。

三叉神経が興奮すると、その影響で血管内の血管が収縮し、血流が悪くなることがあります。これにより、目の周囲の筋肉や眼球を動かす筋肉に酸素や栄養が十分に供給されなくなります。さらに、神経の興奮状態は筋肉の痙攣を引き起こすことがあり、これが眼精疲労の原因となります。

眼精疲労の症状

眼精疲労によって起きる症状は目の疲れだけではありません。
その他の症状を引き起こします。

・目の痛みや重さ: 目が重く感じ開けているのが辛い。
・視界のぼやけ: 視界がぼやける、ピントが合いにくい。
・目の乾燥: 目にかゆみや異物感を感じる。
・頭痛: おでこやこめかみ周辺が痛い。
・肩や首のこり:主に後頭部にから下に向けてコリを感じる。
・まぶしさや光に対する過敏症: 明るい光や画面の輝きが強く感じて目を開けているのが辛い。
・集中力の低下: 目の疲労が気になって集中できない。

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三ノ宮院
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眼精疲労で当院に来院されたAさんの場合

Aさんは40代の事務職で、毎日パソコンに向かって仕事をしています。数か月前から目の奥が重だるさ感じるようになりました。午後になると特にひどくなり目の中がゴロゴロする異物感のせいで集中力が落ちるのを感じました。

夕方になると視界がぼやけ、画面の文字が見えにくくなります。エアコンの風が直接当たるデスクで働くため、目の乾燥にも悩まされ、目薬が手放せませんでした。

さらに、目の疲れがひどくなるとこめかみ周辺に頭痛が生じ、肩や首のこりも加わり、全身がだるく感じるようになりました。仕事への意欲も低下していきました。

ただの眼精疲労が身体の不調へと広がっていき、仕事へ影響した事例となります。

でも、疲れ目の段階でケアをすれば早くに改善します。

眼精疲労・疲れ目の鍼灸治療とは?

これまでに説明した悪化する要因を一つ一つ解決していくことが治療となります。

通常の施術の場合は筋肉の緊張を緩和することが多いと思います。疲れ目程度であれば、筋肉緩めることで効果はあります。ただ、上記のような女性の場合だと、神経や免疫といった身体の内部に効かせる必要があります。目だけでなく内臓や神経など身体全体の改善が慢性化・重症化している眼精疲労に対して効果を出すことができます。

治療例①目の筋肉を緩める

目の筋肉は顔の内部にあるので直接刺激を与えることはできません。ただ動きに関係している筋肉があります。そこに刺激を与えることで間接的に目の筋肉の緊張を緩めることができます。
さらに直接的に影響する皮膚領域もあります。そこへの刺激も目の筋肉の緊張緩和になります。

例えば後頭部。こちらは目を左右に動かすときに動く筋肉が後頭部にあります。そこの緊張を緩めることで目が左右に動かしやすくなり、目を左右に動かす筋肉の緊張が緩和されます。

治療例②目の神経を緩める

目の内部の血管や筋肉に直接的に効果を出すには神経の反射を使うことになります。ホットアイマスクはその代表例です。目の周りを温めても内部の温度が上昇することはありません。温度刺激によって神経の興奮が軽減する作用を使っています。
また特定の場所への皮膚刺激も神経の反射によって興奮を緩める効果があります。
神経の興奮は患部の痛みや炎症がきっかけとなります。直接的に神経を緩めるだけでなく、興奮させないように痛みや炎症を取り去ることも並行して行います。

治療例③免疫を調整する

目の内部の炎症が眼精疲労を起こす場合があります。炎症の原因は様々ですが、多くの場合はアレルギー性鼻炎などの免疫反応によっておこります。
なぜなら、目の内部は怪我をしにくいからです。なので怪我による炎症というよりは、花粉が入り込んだり目の表面に付着することで炎症となります。

これからは身体の免疫反応が強く出ているからであってゴミが原因ではありません。
身体の免疫が暴走しないように免疫にかかわる内臓が正常に働くように調整します。

花粉の時期に眼精疲労が強くなりやすい人に効果的な方法です。

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目の疲れに効くツボ3つ

眼精疲労による不調までもなく、目の疲労程度であればセルフケアで十分対策できます。
今から紹介する目のツボを刺激して普段の疲労をその場で解消するように心がけてください。

ツボ①:攅竹(さんちく)

眉毛の内側のくぼみに位置します。
血行促進、筋肉の緊張緩和、神経のリラックス、ストレス緩和といった効果があり、目の疲れや痛みを軽減するのに役立ちます。目が疲れたと感じたら、その場で攅竹を押してみましょう。

ツボ②:晴明(せいめい)

晴明ツボは、目頭の内側、鼻の付け根部分に位置しています。両目の内側にある骨のくぼみ部分にあります。
特に目の血行促進効果が強く、目の周りの血行が促進されます。これにより、酸素や栄養が目の筋肉や神経に十分に供給され、疲労物質の排出が促進されます。

ツボ③:風池(ふうち)

風池は、首の後ろのくぼみ、髪の生え際にあります。後頭部の中心から左右に指2本分ほど外側に位置し、首筋と後頭骨の接するあたりのくぼみです。

これまでのツボとは違って、目に直接的な影響を与えるというよりは目の動きに関係する首の筋肉に刺激を与えて眼精疲労を改善します。

首のコリを強く感じているなら効果を感じやすいツボになります。

眼精疲労・疲れ目ツボ押しのコツと注意点

疲労感が強いとついつい強く押してしまうのツボです。
せっかく自分でケアをしようとする素晴らしい行動力が裏目に出てしまいます。

ツボ押しのコツ

押し方は親指の腹でツボを軽く押し、ゆっくりと円を描くようにマッサージします。圧力は心地よいと感じる程度に調整し、1回あたり3~5分程度行います。
また温熱刺激も効果があります、温かいタオルやホットパックをツボに当てることで、血行をさらに促進し、筋肉の緊張をほぐす効果を高めます。

ツボ押しのタイミングは長時間のパソコン作業中など疲れを感じた瞬間、就寝前や入浴中などリラックスしている時がベストなタイミングとなります。

ツボ押しの注意点

力の入れ過ぎに注意: 力を入れ過ぎないようにしましょう。強い圧力を加えると、筋肉にダメージを与える可能性があります。適度な圧力で行い、痛みを感じる場合は即座に中止してください。

炎症や傷の部位を避ける: ツボ押しを行う際には、炎症や傷のある部位を避けるようにしましょう。炎症や傷口に指圧を行うと、痛みや炎症が悪化する恐れがあります。

適切な時間の制限: 一度に同じツボを長時間刺激することは避けましょう。長時間の刺激は、逆に筋肉や神経を緊張させる可能性があります。1回のセッションで2分程度の指圧を心掛けましょう。

まとめ

眼精疲労による不調やその解決方法を解説しました。
眼精疲労から他の不調も並行して悩んでいる場合は医師といった専門家に一度診てもらいましょう。
目の疲れであればツボ押しが非常に効果があります。
その場その場でのケアでぜひ目も視界もクリアな日常を過ごしてください。

当院「ミントはり灸院」は、根本から改善することに特化した神戸の鍼灸院です《年間10,000人超の実績》。六甲道駅3分”六甲院”/三ノ宮駅6分”三ノ宮院”/明石駅5分”明石院”の3店舗がございます。全室個室でマンツーマンで施術しています、ぜひお越しください。