2024年12月6日
血流を良くするツボを紹介!脳・足・頭・顔の血行を良くするツボ押し法
カテゴリ: 再発予防・メンテナンス
冷えを感じた時、むくみを感じた時、ちょっと痛いところがあった時、あらゆる体の症状を「血流が悪いから」と感じますよね。
原因はさまざまですが、血流が体の働きにとって重要なのは事実です。
ちょっとした不調も血流UPだけで改善される場合もあるので今回のブログでは血流を良くするツボを紹介します。
この記事の執筆者
ミントはり灸院 院長
森本 賢司
高度専門鍼灸師
【略歴】
神戸東洋医療学院卒業
神戸東洋医療学院にて河村廣定先生に師事
明治国際医療大学 大学院 修士課程 修了
神戸東洋医療学院 非常勤講師
【資格】
はり師免許証・きゅう師免許証
血流を良くするのにツボ押しは効果的?
血流をよくする方法はたくさんあります。主には温めるというのが一般的ではないでしょうか?
ただ皮膚を温めたときに体の中まで暖まるのか?というと残念ながらそうではありません。皮膚には外の熱を簡単に内部に影響しないような防御機構があります。
なので、中までしっかり温めるなら長時間熱量を高めておく必要があります。温泉や運動にはその効果があります。
でも正直にって大変ですよね。温泉まで行くのは大変ですし、汗をかくまで運動をするのも大変でなかなか習慣化できません。
そういう意味でツボを活用するのは簡単にできる血流改善の方法と言えます。
体の内部に効かすことができますし、押すだけなので手軽です。
血流改善はすぐには効果が出ますが、効果が長く続かない特徴がありますので、定期的な刺激が体の不調を防ぐ意味でも大切になります。
ツボ押しの手軽さと効果で血流を改善を継続的に行いましょう。
血行不良の原因
全身の血流が悪くなる原因
体の冷え: 外気温が低いと、体は温度を維持するために血管を収縮させ、手足への血流が減少します。これにより、末端まで血液が十分に行き渡らなくなり、冷えを引き起こします。
運動不足: 筋肉は血液を心臓に戻すポンプの役割を果たしていますが、運動不足になると筋力が低下し、このポンプ機能が弱まります。長時間同じ姿勢を続けることも、筋肉の硬直を招き、血行不良を引き起こします。
水分不足: 体内の水分が不足すると、血液の濃度が高まり、粘度が増すことで血行が悪化します。脱水状態になると、血液がドロドロになり、流れが滞ります。
食生活の乱れ: 脂質や糖質を多く含む食事が続くと、血液中のコレステロールや糖分が増加し、血液がドロドロになりやすくなります。特に、加工食品やジャンクフードといった脂質が多い食品の摂取は血行不良を助長します。
ストレス: ストレスは自律神経のバランスを崩し、血管の収縮を引き起こすことがあります。これにより、血行が悪化することがあります。
喫煙: 喫煙は血管を収縮させ、血流を悪化させる要因の一つです。また、喫煙によって血液中の酸素が減少し、全体的な血行が悪くなります。
部分的に血流が悪くなる要因
筋肉のこり:筋肉の疲労が蓄積し緊張状態が長くつづことで栄養を送る血管がつぶされてしまい、血流が悪化します。栄養不足、酸素不足の筋肉はさらに硬くなってしまいますのでコリが強くなってしまいます。
自律神経の緊張:炎症などによって局所の部位に自律神経の興奮がおきることがあります。全身の時と同じ作用ですが、局所において血管が収縮して血流が悪化します。
内臓の炎症:内臓の炎症は自律神経の反射を起こします。反射による作用はさまざまですが、血管の交感神経を有意することあり、その結果血流が悪くなります。
全身性の血流悪化は普段あまり意識されることはありません。なぜなら人間の感覚は相対的なので全身の冷えに対しては気がつかない場合があります。
一方で他との差がはっきりとある場合、足だけが冷えるといった場合は冷えを感じやすくなります。
なので、多くの血流・血行を良くしたいというニーズは局所の冷えなので、効率的な対策をしてください。
血行不良が起こす体の不調
冷え性: 血流が悪くなると、手足の末端に血液が届かず、体温調節がうまくできなくなります。これにより、特に冬場や冷たい環境で冷えを感じやすくなります。
肩こり・腰痛: 血行不良は筋肉の緊張を引き起こし、疲労物質が滞ることで痛みが生じます。特にデスクワークや長時間同じ姿勢を続けることが多い人に見られます。
むくみ: 血液の流れが滞ると、老廃物が体内に蓄積され、むくみが発生します。特に足や顔に見られることが多いです。
肌トラブル: 血行不良により、肌に必要な栄養素や酸素が届かず、ターンオーバーが乱れます。その結果、肌荒れ、乾燥、シミ、シワなどのトラブルが発生します。
眼精疲労: 血流が悪くなると、目の周辺の筋肉が緊張し、疲れが溜まることで視界がかすんだり、目がしょぼしょぼしたりすることがあります。
便秘: 血行不良は腸の動きにも影響を与え、便秘を引き起こすことがあります。腸の血流が悪くなることで、消化機能が低下するためです。
生理痛の悪化: 血行不良は子宮への血流を減少させ、生理痛を悪化させることがあります。特に冷え性の人に多く見られます。
これらの症状は、血行不良が慢性化することでさらに悪化する可能性があります。
血流を良くするツボと刺激方法
各部位の血流を改善するツボを紹介します。
即効性がありますが、持続はしません。
なので定期的にツボを刺激して下さい。
脳・頭の血流を良くするツボ
脳や頭の血流が悪化すると、抜け毛や薄毛、集中力の低下、記憶力の低下などの症状が現れます。
「百会」です。
百会は頭の上で両耳を結んだラインと、眉間から頭頂部に向かうラインが交わる地点にあります。
百会を刺激することで頭皮の緊張が緩和するので頭部全体の血流が改善されます。すこしツボ押しの刺激によって血圧も高まり脳への血流も良くなります。
さらに副交感神経が活性化され、リラックス効果が得られます。これにより、ストレスや不安が軽減され、精神が安定します。さらに睡眠の質が向上するので自律神経の安定の効果があります。
押し方としては頭皮は硬いので親指で脳の中心にむかってゆっくりと圧をかけて押してください。30秒押して緩めるを5回程やってみましょう。
足・下半身の血流を良くするツボ
「血海」です。
膝のお皿の上から指4本分、さらに内側に指2~3本ずらしたあたりにあります。
足全体をカバーする大きな血管がそこにあります。太腿の内側の筋肉が硬くなることで足の冷えやむくみを起こしますので、ツボを刺激しながら血管を拡張しつつ、筋肉の緊張を緩和させましょう。
刺激の与え方としては手のひら全体を使って押します。押したままで円を描くように片側1分程度行って下さい。
顔の血行を良くするツボ
天ゆうです。
耳の後ろにある出っ張った骨(乳様突起)の真下、首の横に位置します。首を傾けると、胸鎖乳突筋が浮き出る部分の後縁にあります。
顔周りの血管の多くがそこを通ります。顔のむくみや肌荒れが出やすい人は胸鎖乳突筋が硬くなっており、顔への血流が悪化している可能性があります。
また首の緊張を和らげ、肩こりや頭痛の緩和に効果的です。また、リンパの流れを良くする作用もあります
刺激の与え方としては人差し指と中指を使って擦ります。筋肉の方向に指を往復してください。圧をかける必要はありません。30秒程度を左右に1回ずつ刺激しましょう。
目の血行を良くするツボ
攅竹(さんちく)です。
眉頭の少し下、骨のキワにある小さなくぼみです。眉毛の内側端に位置し、左右の眉の間にあります。
目の内部に向かう血管があります。眼精疲労が起きやすい人は血流が悪化していることが多いです。目の乾燥を気にされる人が多いですが、血流が悪化しているので分泌液が少なくなります。
このツボを押してみて涙が出るような感じがあれば血流が悪いと思って下さい。
刺激の与え方としては人差し指でゆっくりと圧をかけましょう。骨に当たる感じがしたらそこでストップして1分程度押したままにして下さい。目の疲労を感じるために刺激を与えることで効果があります。
腕の血流を良くするツボ
曲池(きょくち)です。
肘を曲げたときにできるシワの外側端に位置します。
手の冷えや手作業による腕や指の倦怠感に効果があります。前腕から指にかけて広がっている血管の大元を刺激するツボです。
手の冷えが強い方はこの筋肉からが冷たさの境目になっていることが多いです。
手作業などで腕橈骨筋が緊張していることが原因です。
ツボを押したときに筋肉に痛みを感じる場合は筋肉の緊張により血流が悪くなっていると考えましょう。
刺激の与え方としては親指でしわの内側に向かうように強めに圧をかけましょう。コリが当たるような鈍い痛みがでたら、そこでストップして1分程度押したままにして下さい。その時に手をグーパーして動かすとさらに効果があります。
30秒程度を休みながら5回程度刺激して下さい。
まとめ
今回のブログでは悩み別に局所の血流改善を目的としたツボを紹介しました。
全身の血流を高めておくことはさまざま病気のリスクを下げます。
局所の冷えや浮腫み、トラブルが気になる所ですが、そこは紹介したツボをその都度刺激してみて下さい。
何よりも全身の改善です、運動や食事睡眠など基本的なところになりますがそれらの積み重ねが病気の予防になりますし、アンチエイジングなどの効果もあります。
これからも健康的な毎日を送るために普段から血流を意識して生活をしましょう。
当院「ミントはり灸院」は、根本から改善することに特化した神戸の鍼灸院です《年間10,000人超の実績》。六甲道駅3分”六甲院”/三ノ宮駅6分”三ノ宮院”/明石駅5分”明石院”の3店舗がございます。全室個室でマンツーマンで施術しています、ぜひお越しください。