2020年5月7日
線維筋痛症の痛みの原因はさまざまだからこそ奥が深い
カテゴリ: 線維筋痛症
線維筋痛症とは
線維筋痛症とは、全身に慢性的な激しい痛みが起きる疾患です。人によっては一部分だけが痛むこともあります。現在は約200万人ほどの患者がいると言われています。
全身に症状が起きるので、自律神経失調症、更年期障害と間違えられることもあります。痛みの程度も様々なのですが、耐えられないほどの激痛を感じる人がほとんどです。
痛いところが日によって変わったり、天気によって左右したりと、なかなか複雑な症状です。激しい痛みによって日常生活に支障をきたすこともあります。
痛みに伴って不眠やうつ状態、口や目が乾く、痺れ、腹痛、下痢、便秘、動悸、倦怠感、微熱、頭痛、震え、めまい、耳鳴り、難聴、指のこわばり、まぶしさ、筋力低下などを引き起こすことも報告されています。
重症化してしまうと、少しの刺激(髪の毛や爪が触れた程度)でも激痛が走ります。
線維筋痛症の原因は?
天気の影響、睡眠不足、メンタル、リウマチ傾向、脳の興奮、事故、手術など、様々な原因が複雑に絡み合って起こると言われています。
治療を難しくしている理由も、この様々な原因が絡み合って複雑化しているからです。症状も日によって様々であることにも悩まされます。
また、男性よりも女性の方が多く、特に中高年に多いというデータがあります。
線維筋痛症の診断基準
線維筋痛症の厄介なところは、血液検査、尿検査、レントゲンやMRI、エコー、脳波などでも異常がみられないところです。
強い痛みなのにも関わらず原因が分かないため、病院をたらい回しにされることもあります。
そのため、全身に18箇所の圧痛点があり、4kgの力で押したときに痛いところが11箇所以上あり、広範囲の痛みが3ヶ月続いていることを条件に診断されます。これは1990年にアメリカリウマチ学会が設けた基準なので、11箇所以上の痛いところがなくても線維筋痛症と診断する医師もいます。
もし線維筋痛症が当てはまりそうな場合で、病院の受診を考えている方は、内科や心療内科、リウマチ科、神経内科、整形外科、ペインクリニックなどを受診しましょう。
ホームページの症例などで線維筋痛症と書いている院だと安心です。
線維筋痛症を改善するために
線維筋痛症で大切なのは、1つの答えだけを探し求めないことです。
○○が効くから・・・と1つだけを信じず、痛みが楽になるように色々と試してみましょう。それには記録をつけることがおすすめです。自分を冷静に見るためにも、記録をつけながら試していきましょう。
医学的な治療法
現在は「リリカ」という強い痛み止めを処方されるケースがほとんどです。そして頭痛や腹痛などの他の症状があれば、それに応じた薬が処方されます。
リリカは確かに痛みに効くことは認められているのですが、眠気やふらつきといった副作用が出る人もいます。痛みの度合いが強いと「とにかく痛みを取ってほしい」と思うのは当然のことです。
しかし、薬によって痛みそのものを対処療法として止めることは、根本的な解決ではありません。
痛みそのものがどういうときに起きるのかを見分けることも大切です。
薬を飲みつつ、他にどんな症状が出ているのか、それはどんな風にすると楽になるのかを記録していきましょう。
まだまだ認知度の低い線維筋痛症
線維筋痛症の症状や原因、治療法などについて説明しました。
まだまだ認知度が低い疾患ですが、非常に強い痛みに悩まされている患者さんがたくさんいます。
病院では痛み止めや、症状に合わせた薬の処方でしか対処が出来ないのですが、自分自身で改善させる方法、そして薬以外での改善方法はあります。
またこちらのブログで線維筋痛症についてご紹介していきます。
線維筋痛症の症例解説はこちらです。
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