2020年5月9日
線維筋痛症は周辺症状がポイント
カテゴリ: 線維筋痛症
線維筋痛症は痛みだけではない
線維筋痛症は全身の筋肉、関節、腱などに痛みを感じる病気です。
強い痛みが全身に生じ、日によって場所や痛みの強さが変わることもあります。そしてその症状は痛みだけではとどまりません。同時に周辺症状が起こります。
例えば過敏性腸炎やドライアイ、疲労感、めまい、微熱、痺れなど、他にもたくさんの症状が同時に起こるため、日常生活にも支障を来たします。
現在の医療では強い痛み止めや、その周辺の症状を緩和する薬を飲むことくらいしか出来ません。
そもそも線維筋痛症の原因は未だ特定されておらず、全身が痛いのに血液検査やレントゲン、脳波などの検査でも異常が見つかりません。
原因不明のまま強い痛みと周辺症状が起きるため、そのストレスからうつ症状を引き起こすことも少なくありません。また、全身に症状があるのに検査では異常が見つからないため、自律神経失調症、更年期障害と間違えられることもあります。
周辺症状が意味するのは内臓の疲労
全身の痛みに加え、なぜ過敏性腸炎やドライアイといった周辺症状が起こるのでしょうか。これらの症状が起こるのは、内臓の疲労が関係していると考えています。
内臓が健康なのに、線維筋痛症だからお腹の調子が悪くなったり、ドライアイを引き起こす訳ではありません。そもそも痛みや不調というのは内臓からのサインであることが多いのです。
内臓の疲れが皮膚や筋肉を硬くさせます。
例えば過敏性腸炎は胃や腸の疲れ、ドライアイは目や鼻の疲れ、疲労感は肝臓の疲れからなど、内臓の疲れが周辺症状を引き起こしている可能性が高いです。
そしてその周辺症状が痛みを引き起こします。
周辺症状から改善することで痛みは軽減する
線維筋痛症の痛みや周辺症状は、内臓の疲れと深く関係していると説明しました。
周辺症状が痛みを引き起こしているのならば、その周辺症状から改善させることが痛みの軽減に繋がります。周辺症状は薬で緩和するのではなく、積極的に根本から治療するべきです。
頭痛がするから頭痛薬を飲むのではなく、なぜ頭痛が起こるのかを考えて治療していくことが大切なのです。ちなみに頭痛は顎や口内の症状、鼻の炎症などから引き起こされることが多いです。
原因から取り除かないと、一時的にマッサージなどで緩和されたとしてもまた痛みが引き起こされます。
内臓と自律神経
線維筋痛症の慢性的な痛み・不調は、自律神経を興奮させてしまいます。
メンタル的なストレスよりも、身体の炎症の方がより自律神経を興奮させることが分かっています。自律神経が興奮すると周りの血管が収縮し、皮膚や筋肉が弾力性を失います。
そして少しの刺激でも痛みが増してしまいます。自律神経と内臓は、このように大きく関わっています。内臓は自律神経の指令によって調整されているので、内臓の治療と共に自律神経の乱れを改善させていくことも必要です。
自律神経が正常化すると内臓の粘膜の炎症を防ぐことが出来ます。
顔周りもポイント
顔周りには自律神経と大きく関わっている内臓がたくさんあります。
線維筋痛症の不調がお腹周りの内臓、顔周りと、症状が全身に渡るのも、ある意味納得がいきます。
気づいていない人が多いだけで、全身の症状はそれぞれ深く関わっています。
咽が弱い人は肩こりが強い、パニック発作がある人は耳周りに炎症がある、など他にも関わっていることはたくさんあります。
そこを知っているか知っていないかで、対処の仕方や改善の早さも変わってきます。顔周りの内臓への刺激は、自律神経の興奮を抑えることが出来ます。痛みや不調には原因があります。
線維筋痛症の周辺症状でお悩みの方は、ぜひその原因から取り除いていきましょう。少しでも痛みや、周辺症状が和らぐことを願っています。
線維筋痛症の症例解説はこちらです。
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