ミントはり灸院・筋肉の疲労は乳酸？

こんにちはミントはり灸院の森本です。

しばらく更新をしていませんでしたが、毎日覗いて頂ける方がいるみたいで感謝です。
今後ともよろしくお願いします。

近くの雑貨屋さんの前を通ると、ハロウィンのおもちゃやグッズが並んでいました。
見ていると、治療院にも並べてみようかと考えてしまいます。

いざ決断して並べる頃には、時期も終わりを迎えるという
情けないパターンなんですが（去年の話し）…。

ハロウィンといえばカボチャですが。
日本では冬至にカボチャを食べる習慣がありますね。

カボチャにはビタミンAが豊富に含まれており
粘膜の形成に強く関与します。
肌あれの防止や風邪の予防などの効果があります。

朝晩など本格的に寒くなってきました。
ハロウィンを境にかぼちゃで風邪対策して下さい。

筋肉の疲労は乳酸？

ある番組を見ていての事です。
元Jリーガーの方が番組中に反復横とびをしていました。
その後のコメントで
「いやぁ、きついですね！足に乳酸が溜まってきましたよ！」

「筋肉の疲労といえば乳酸」
という一般常識があります。
実際にこの考えに基づいてマッサージは考えられていますし
スポーツ業界の中でも多くの方が乳酸を原因と考えています。

ですが、医学の現場では
「疲労と乳酸の関係は無い」というのが常識なんです。

そうなんだ！最新の報告なんだね。
まだ浸透してないんだ！

って思うかもしれませんが。
すでに何年も前の論文で発表されています。

そもそもこの勘違いはなぜ生まれたのでしょうか？
筋肉を動かすのに必要なエネルギーにATPという物質があります。
ATPは食物の糖分から分解された、グリコーゲンから作られます。

グリコーゲンからATPがつくられるときに、代謝産物として
乳酸も作られます。

ある人が実験で筋肉の血液を調べると
運動時に乳酸が多く代謝されている事に気が着きました。
そこから「疲労は乳酸が溜まっているんだ！」と考えたわけですね。
（実際の結論はもう少し複雑です。）

乳酸が溜まっている事は事実ですが。
それと筋肉が動かなくなる現象が説明できてません。

筋肉はどうやって動くのかを考えると原因がわかってきます。

筋肉の運動はカルシウムイオンによって、筋線維を収縮させます。
筋肉にはいつでも収縮できるように、カルシウムイオンが貯蔵されています。

このカルシウムイオンは収縮のときは倉庫から取り出して
伸張のときは倉庫にしまうという動きをしますが、
激しい運動になると、この門の鍵が壊れてしまいます。

その結果、カルシウムイオンは排出されっぱなしになって
筋肉内部のカルシウムイオンはドンドン減ります。
この状態では筋肉を収縮させるだけのイオンが足りなくなって
「動かしたくても動かない」疲労状態となるわけです。

以前、疲労回復にクエン酸が良いとされてきましたが。
それは、疲労=乳酸説に乗っ取った考え方でした。
なので、クエン酸が疲労回復に効果があるというのは
正しくありません。
そういえば、最近、巷で聞かなくなりましたよね。

ですが、乳酸説を大事にしている人たちは多くいます。

実は医学としては正しい答えがでているけど、
医療としては間違った答えで治療をしている人たちがいます。

それは、健康保険の項目が対応していない。
その理論を認めると自分の信じた治療方法を棄てる事になる。
という治療側の勝手なプライドによるものです。

もちろん、学問にあった正しい治療をされている先生もいます。
そういった、勉強熱心で患者第一を考えている先生を見つけて下さい。

きっと、悩みを解決してくれますよ。