2024年6月21日
ヘルニアに鍼灸治療は効果的?腰椎椎間板ヘルニアの症状や治療例を紹介
カテゴリ: しびれ・神経痛
ヘルニアに鍼灸治療は効果的か?
腰椎椎間板ヘルニアは痛みや痺れ、時には麻痺のような感覚があってレントゲンなどを撮った時に椎間板にヘルニアが見られた場合に診断されます。。主な治療法には保存療法と手術が含まれます。最近では手術をしても再発することが多いので積極的な手術提案は避けられる傾向にあります。その場合は筋力増強や体重減少など腰回りの筋肉の加重を減らすことや、痛み止め・ブロック注射による痛みのコントロールによる保存療法が主な手段となります。
痛み止めがなかなか効果が出ない、保存療法ですぐに効果が出ない場合に、マッサージや整体などを経験してから最終手段として鍼灸治療が選択肢の一つとして選ばれることが多いようです。
鍼灸治療には他にはない特徴があります。深部の筋肉の緊張緩和や、血流を改善し、神経の興奮の低下です。こういった作用を用いて腰椎椎間板ヘルニアの症状を早期に和らげることができます。
腰椎椎間板ヘルニアの原因
腰椎椎間板ヘルニアの主な原因は、以下のような要因が挙げられます
・加齢:椎間板の弾力性が低下し、脆くなることでヘルニアが発生しやすくなります。
・過剰な負荷:重い物を持ち上げたり、不適切な姿勢で作業をすることで腰に過度な負荷がかかり、椎間板が損傷します。
・遺伝的要因:遺伝的に椎間板が薄い場合、ヘルニアのリスクが高まります。遺伝の確率は50%と言われており親子で発症する場合もあります。
・生活習慣:特定のスポーツで発生するわけではなく、肥満や運動不足、喫煙なども腰椎椎間板ヘルニアの原因となります。
また男性に多く、20代から40代で、腰の最下部にあたりに発症しやすいと言われています。
腰椎椎間板ヘルニアの80%は自然治癒します。発症後約2週間以内で日常生活の支障が少なくなります。レントゲン等画像で確認されるヘルニアは3~6ヶ月でヘルニアそのものが消失すると言われています。
腰椎椎間板ヘルニアの症状チェックポイント
腰椎椎間板ヘルニアの主な症状には、以下のようなものがあります:
〇腰痛:腰部から臀部にかけて鋭い痛みや鈍い痛みが継続的に発生します。
〇下肢の痛みやしびれ:太ももの後からふくらはぎ、すねの外側にかけて痛みやしびれ(ピリピリ感)が走ります。
〇筋力低下:下肢の筋力が低下し、歩行が困難になることがあります。
〇馬尾神経への障害:排尿や排便などに障害が出る場合もあります。この場合は早急に手術が必要となります。
ヘルニア鍼灸治療の具体的な方法
当院では多くの腰椎ヘルニアは自然に回復することや手術による有効性が低いことから、ヘルニアそのものが痛みを起こしているとは考えていません。
痛みがあることで検査をしたらヘルニアが見つかったが、ヘルニアは腰痛がない人でも存在する場合がある。
症状が無くなれば、ヘルニアがあったとしても問題ないとするのは病院の方針でも同じであり、当院でも同じ考えて施術を行います。
当院の鍼灸治療は腰椎椎間板ヘルニアの症状を和らげるために以下の方法で実現しています。
1.筋肉の緊張緩和:痛みの本質は皮膚や筋肉の緊張によって起こります。ヘルニアがあったとしても同じです。それは痛みを知覚できる神経が皮膚や筋肉にあるからです。痛みを越している箇所への緊張緩和が痛みを軽減します。放散痛などがある場合は深部の筋肉の影響があります。こういう場合こそ鍼を使った直接的なアプローチが有効です。
2.神経の異常興奮を抑える:長期間の痛みがある場合は神経の興奮しやすい状態にあります。通常の痛みよりも強く感じやすいということ。実は筋肉の緊張はある程度改善しているかもしれませんが、痛みに対して敏感になっていて症状が続くことがあるので、鍼による刺激で神経の興奮を抑えます。
3.自律神経を整える:痛みを感じているのは脳です。脳へのストレスが大きいことで痛みを強く感じてしまうということがあります。特に恐怖の感情が強いと痛みが強くなります。こういった脳へのストレスを減らすことも治療の目的とします。脳は内臓の慢性炎症によってストレスを感じます。不調を見つけることで脳へのストレスを緩和し自律神経を整えて痛みの感度を正常化します。
4. 内臓の働きを改善する:内臓と筋肉は強く関係しています。内臓の不調があることで筋肉を緊張する働きによって痛みを起こすことがあります。また痛みの発生部位に関連する内臓に慢性的疲労を抱えている場合もあります。痛みを緩和する目的でも内臓の機能を改善するためのツボ刺激を行います。
腰椎椎間板ヘルニアの鍼灸治療例
治療例①:30代男性のケース
30代公務員の男性。長時間のデスクワークによる腰痛と下肢のしびれを訴えて来院しました。椅子から立ち上がると痛みがましになるので、仕事中も何度か立ち上がりながら痛みをこらえていました。病院で症状から椎間板ヘルニアと診断を受けて痛み止めを処方されるも改善しませんでした。当院で鍼灸治療を数回受けた後、痛みとしびれが軽減し仕事に集中できるようになりました。
治療例②:50代女性のケース
50代主婦。庭の草ひきをしていて腰痛を感じるようになり、徐々に悪化していきます。痛みの範囲は徐々に広がって足が痛みだしてからは日常生活にも支障をきたしていました。当院にて鍼灸治療を継続的に受けることで症状が徐々に改善され、趣味のガーデニングを再開することができました。
治療例③:40代男性のケース
50代の男性経営者。仕事で革靴を履いている時だけ足のしびれを感じるようになりました。歩くだけでお尻のあたりから痛みを感じ、10分程度歩くと麻痺から脱力感がおきて座って休憩しないと歩けないほどになりました。鍼灸治療と並行して日常生活のアドバイスや靴の中敷きの変更により痛みが和らぎ、支障なく仕事ができるようになりました。
まとめ
腰椎椎間板ヘルニアの有病率は人口の約1%と言われています。重労働者に多いと言われていますが、その多くはヘルニアというよりも慢性的な腰痛が悪化したことによって発生します。痛みの慢性化は脳や神経への非常に大きなストレスとなります。
患部よりも全身を診て治療する事が高いと言われる再発率を下げます。自然に回復したからと言っても安心せずに根本原因から治して、腰に爆弾を抱えているという状態から脱して、気にせずに毎日が送れるようになって欲しいと考えています。
当院「ミントはり灸院」は、根本から改善することに特化した神戸の鍼灸院です《年間10,000人超の実績》。六甲道駅3分”六甲院”/三ノ宮駅6分”三ノ宮院”/明石駅5分”明石院”の3店舗がございます。全室個室でマンツーマンで施術しています、ぜひお越しください。