2024年6月28日
肝臓と腰痛は関係性あり!肝臓疲れが腰の痛みを起こす原因や治療法
カテゴリ: 腰痛・ぎっくり腰
慢性的な腰痛に悩まされる人は多く。普段からコルセットを巻いたり、ストレッチをしたり、マッサージに行くなどして痛みの解消に向けて努力しています。腰痛の原因が筋肉や姿勢にあるなら有効な方法です。でもその原因が肝臓にあることをご存知ですか?実は、肝臓の機能低下や疲労が腰痛を引き起こすことがあります。内臓から起きる痛みにはストレッチやマッサージでは効果出すことができません。
今回の記事では、肝臓と腰痛の関係性やそのメカニズム、原因、治療法について詳しく解説します。
長く悩んでいる腰痛の解消法が間違っていないか参考にして下さい。
肝臓と腰痛には関係がある
病院では肝臓と腰痛の関係性についてはあまり認識がありません。
おそらく筋肉痛と言われます。
ただ、東洋医学では肝臓の働きが低下すると、筋肉に影響するというのは言われており、その結果として腰痛がおきることも想定しています。
肝臓には栄養の代謝にかかわるので、肝臓の機能が低下することで筋肉への栄養が足りなくなって痛みが起きると考えているからです。
当院ではそのように考えてはいませんが、症状で言えば肝臓の機能低下と腰痛というのは関連があると考えています。
内臓臓器の位置と痛みというのは近い関係にあります。
肝臓はちょうど右の肋骨の下部の広い範囲にありますので、そこの上のにある筋肉に何かしらの影響が起きた時に痛みが発生します。
肝臓そのものには痛みの神経はなく沈黙の臓器を言われています。
でも筋肉に痛みがあるのは臓器の状態を反映している場所があるということです。
肝臓の疲れが腰痛を引き起こすメカニズム
肝臓が炎症すると、肝臓から交感神経を介して皮膚や筋肉に反射という生体反応を起こします。どんな反応かというと、筋肉や皮膚に緊張を与えます。
これが痛みを起こすきっかけになります。
炎症がある限り反射は常に24時間ずっとおきますので、筋肉は徐々に硬くなっていき、血管も細くなって血流も悪くなってさらに筋肉や皮膚の回復も遅くなります。
結果として慢性的なコリが出来上がり、いつまでも続く痛み=慢性化になっていくわけです。
肝臓は第5から第11胸髄の交感神経に繋がっています。その中で反射が起きます。
背部だと肩甲骨の下から腸骨(ベルトのあたり)の間になります。範囲は広いですがこちらに痛みを感じやすくなります。
ここら辺の痛みは人によって背中、腰と意見が分かれると思います。
肝臓疲労の原因
肝臓は体の中で様々な重要な役割を果たしています。主に代謝、解毒、栄養素の貯蔵などを生体に欠かせない役割があります。人が生き続ける限り働く肝臓ですが、過度な使用や感染などによって肝臓の内部が炎症を起こしてしまうことがあります。肝臓疲労の主な原因は炎症です。
肝臓が疲労しているということは肝炎と呼ばれる状態です。
また食事など血液中の脂肪量が多くなることで代謝をするときに肝臓に脂肪が蓄積されます。脂肪肝という状態ですが、脂肪量が増えると炎症状態に近づいていきます。
他にもアレルギーやいつも飲んでいるお薬によっても・・・
共通して言えるのは肝臓は知らないうちに徐々に悪化していくこと。
原因①:ウィルス性肝炎
ウィルス性肝炎であればA型だと貝類や衛生環境が悪い中での飲食などで感染し、B型だと出産や性交渉などで慢性化しやすくなります。C型はキャリアからの血液感染、E型は生肉を食べることで感染します。どれも慢性化しやすく気がつかないうちに肝臓の機能が低下してしまいます。
原因②:飲酒や生活習慣
アルコール摂取量が多いことも肝炎の原因になります。お酒だけで他の食事量が少ない場合は要注意です。また脂肪の多い食事や運動不足など生活習慣によって脂肪肝になり炎症をおこす場合もあります。
原因③:自己免疫疾患
本来であれば自分の体を守る免疫が肝臓を攻撃していしまうケースです。中年以降の女性に多く見られます。悪化する場合は関節リウマチなどの病気に以降しますが、多くの場合は気がつかずに自覚症状も少ないままです。
原因④:お薬の影響
薬を大量に服用したときに発生することがあり「中毒性」と呼ばれます。個人の体質によって、薬を代謝したときに産生される物質によって肝臓に炎症を起こす「特異体質性」というのもあります。
原因となるのは薬または漢方薬、健康食品などさまざまでその特定は困難であると言われており、症状として出ない(病院で検査を受けるほどではない)程度であってもわずかな炎症が起きている可能性も否定できません。
肝臓が原因で腰痛が右側に出る理由
肝臓の炎症は腰部から背部にかけての筋肉を固くするなどの影響が出ます。
ただ、肝臓は体の右側に配置している影響で脊髄も右側で反射回路が作られます。
脊髄の右側の反射回路には右側に位置する筋肉が接続されているので、右側の筋肉が固くなるわけです。
もちろん、生活をする中で両方の筋肉を効率良く使う必要があります、右側が固くなることで左側にも負担が偏ることも考えられます。
特に初期の肝臓の不調の場合は右側に痛み(腰痛)が出やすいことを覚えておきましょう。
肝臓疲労による腰痛の治療法とは
肝臓が疲労(炎症)によって腰痛が起きている場合は以下の順番で治療をしていきます。
1:右腰部の固くなっている筋肉を特定
2:特定した筋肉の緊張緩和
3:肝臓の血流を改善する
4:胃や十二指腸、小腸などの関係する消化器の改善
このような順番で進めていくと改善しやすくなります。
これまでに説明したように腰痛だけの治療をしていても対処療法でしかならないので、痛みはすぐにぶり返してしまいます。
並行して肝臓の疲労を軽減する治療をしましょう。
炎症が続いているのでポイントとしては血流改善となります。
また肝臓はさまざまな代謝に関わりますが、その前の消化の段階で手助けすることができます。
胃や十二指腸、小腸の働きを良くして肝臓の負担を下げましょう。
肝臓が炎症している時、肝臓の細胞が傷んでいる可能性があります。
栄養として良質な油やたんぱく質も普段よりも多く摂ることも回復の大事なポイントになります。
まとめ
今回は肝臓の疲労からくる腰痛について解説しました。
内臓の疲労は病気ではないので気づきにくく、普段より腰痛が治りにくいと感じるだけだと思います。
いつもの腰痛と違う感じがしたり、倦怠感、肌荒れ、口内炎など免疫低下のサインが出ていたら、肝臓の疲労による腰痛と疑ってもよいのではないでしょうか?
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