ミントはり灸院・左だけ腰痛になる原因は?病院に行く目安やセルフケアの方法も紹介

2024年12月20日

左だけ腰痛になる原因は?病院に行く目安やセルフケアの方法も紹介

カテゴリ: 腰痛・ぎっくり腰

片側だけ腰痛に悩む人は割と多いです。
接骨院やマッサージに行くと「姿勢」が悪いと言われることが多いのではないでしょうか?
片側の筋緊張は負荷が集中しているからですが、そもそも筋肉が固くなってしまう原因は別にところにあります。
今回はなぜ左側に痛みが起きやすいか?その原因を解説します。

院長 森本 賢司

この記事の執筆者

ミントはり灸院 院長
森本 賢司

高度専門鍼灸師

【略歴】
神戸東洋医療学院卒業
神戸東洋医療学院にて河村廣定先生に師事
明治国際医療大学 大学院 修士課程 修了
神戸東洋医療学院 非常勤講師

【資格】
はり師免許証・きゅう師免許証

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左側の腰痛で考えうる原因とは

左側の腰痛で考えられる原因は多岐に渡ります。大きく分けると、筋肉や骨格の問題、内臓の疾患、神経の圧迫などが考えられます。

左の片側の腰痛は内臓疾患?

筋肉の痛みがあると基本的には疲労であったり、怪我を連想しますが、普段と違う場所の痛みや片側だけの痛みがある場合に内臓を不調を疑うことがあります。

もちろん、内臓の不調を疑うことは大切です。少しでも不安に感じる場合は一度病院に行くことをおすすめします。

ただ、痛みは筋肉+内臓の疲労が重なって発生する場合が多いです。内臓の疲労は病気まではいかないレベルで検査等をしても異常なしと言われる状態です。

内臓疾患を疑いつつ、内臓疲労がおきていないかを普段の生活から判断しましょう。

腎臓や大腸などの内臓が原因の左側の腰痛

腎臓は腰のあたりに左右一つずつあり、腎臓結石、腎盂腎炎、腎臓下垂などの病気があると、左側の腰に痛みを感じることがあります。腎臓は左右にありますが、左側は肝臓があるため右側よりも低いところにあることで腰のあたりに影響が出やすいからです。

腎臓の疲労として出るサインは、尿の泡立ち、足のむくみ、全身の倦怠感などがあります。腰痛と並行して症状がある場合は腎臓の疲労を考えましょう。

膵臓の病気も左側の腰痛を起こします。膵臓は胃の後ろにある臓器で、膵炎や膵臓がんなどを患うと、左の腰が痛むことがあります。膵炎は喫煙や飲酒によってリスクが高まります。または遺伝などの影響も受けやすいです。

膵臓の疲労サインは食後の腹痛や吐き気があります。他にも体重減少、胃もたれなどがあります。

大腸の病気も左側の腰痛を感じるときがあります。大腸の炎症やひどい便秘などが左側の腰痛を引き起こします。

大腸が疲労しているときのサインは便秘や下痢の繰り返しです。特に急に便秘の期間が長くなる場合は要注意です。

婦人科系の疾患が原因の腰痛

女性の場合は婦人科系の疾患があることで左側に腰痛を起こすことがあります。基本的には仙骨あたりに痛みを感じやすいですが、子宮におきる疾患が左側によっている場合は左側に痛みをおこすことがあるので注意が必要です。

子宮筋腫が大きくなると、骨盤内の臓器(腸、膀胱、直腸など)を圧迫することがあります。特に、子宮の後ろ側や側方にできた筋腫は、腰椎や骨盤周囲の筋肉を圧迫しやすく、腰痛を引き起こす原因となります。

子宮内膜症の場合、子宮外の異所性に発生した子宮内膜組織は、正常な子宮内膜と同様に月経周期に合わせて増殖・剥離を繰り返します。しかし、剥離した血液は体外に排出されないため、周囲の組織に炎症を引き起こし、癒着(臓器同士がくっつくこと)を引き起こします。この炎症や癒着が、腰痛の原因となります。

これらの痛みは生理周期に合わせて増悪しやすい傾向があります。重だるい痛みが強い場合は婦人科にて検査を受けることをおすすめします。

体の歪みが原因の腰痛

体の歪みそのものが腰痛を起こすことはありません。
人の体はそもそも左右対称であることを前提として作られていないからです。
体は動くことを前提として作られています。
寝ていても常に動きがあるように、動きで持って体のバランスを維持しています。

歪みを測定するときに体を止めますが、それで歪むのは当然のことです。
大事なのは動きづらさがないかを考えましょう。
動きづらさがある筋肉の緊張が体の歪みとして判断するべきです。

左足を前に出す動きが硬い場合はそこに負荷が集中します。
まっすぐ歩くだけでも左側の筋肉が疲労し痛みが出るというわけです。

最初は疲れやすさなどで症状がでますが、人の体はその状態で最適な形になるように調整されます。左側の筋肉が発達したり、関節の動きに左右差が出てくるわけです。
その結果が歪みとして判断されます。

そもそもの原因は歪みではなく、歪みも症状の一つであることを認識しましょう。

はじめの動きづらさを作っているのは何かを解決しないといけません。

神経が圧迫されることが原因の腰痛

神経の圧迫が痛みを起こすことは何十年も前から否定されています。

神経線維が痛みを感じるのは繊維の先端部分であって、途中の線のところでは何も感じません。

マイクの線を踏んでも音がでないと同じです。

痛みの感じ方がまるで音のように広がっていく感覚があるので、神経に触っているという場合がありますがそれも勘違いです。

痛みの本体は筋肉の緊張と炎症によって起きていることを理解しましょう。

神経の圧迫を疑い手術をしたけど痛みが再発したというのは、10年前まではよくありました。今では手術をすることもほとんどありません。

もう神経の圧迫というのはすでに古い考えとなります。

左の腰痛は病院を受診すべきか?

たかが腰痛で病院?と思う方はいるかもしれませんが、腰痛が内臓疾病を表していることがありますので注意が必要です。
ただ、整形外科だけだと湿布や痛み止めだけで終わってしまう可能性もあるので、ご自身で予測しておき適切な病院に行くようにしてください。

受診すべきかの判断の目安

左側の腰痛で注意すべき症状としては

1:安静にしていても痛みが続く場合
2:発熱や吐き気、嘔吐などを伴う場合
3:足のしびれや麻痺を伴う場合
4:排尿・排便に異常がある場合

上記のような症状が見られる場合は、早めに医療機関を受診することをおすすめします。

何科を受診すればいい?

1の場合は整形外科がおすすめですが痛み止めが効果ない場合は内科に行きましょう。
2の場合は内科で胃腸関係が得意なところを選びましょう
3の場合は整形外科か脳神経外科がおすすめです。
4の場合は内科もしくは泌尿器科がおすすめです。

左の腰痛に効果的なセルフケア方法

もし病院で器質的な病変が見つからない場合は内臓疲労や筋肉疲労による左側の腰痛の可能性があります。その場合は以下のケアをしてみて痛みが軽減するかどうか試してみてください。

ケア①:お風呂でしっかり温める

筋肉を徹底的に温めましょう。すこし温度高めにして入浴をするのがおすすめです。たとえば温泉や銭湯などにいって長時間温めることで筋肉の緊張は改善します。

あたためて痛みが再発しなければ筋肉疲労による要因です。

左側に筋肉の負荷が増える要因を見つけてそちらの改善をしましょう。

ケア②:腰回し体操をする

こちらも筋肉の緊張があって姿勢に歪みが生じている場合に有効です。いわゆる矯正などは必要ありません。腰をゆっくり長時間回します。痛みをぎりぎり感じないところで動かしましょう。

動かし続けることで筋肉は正しい位置に戻ろうとします。
また、動きにくい側を知ることで体が自己回復しようとします。

回すのが苦手という方は、仰向けに寝て、膝を立てて左右に倒すのも効果があります。

ケア③:ツボ押しをする

内臓疲労がある場合はツボ押しをおすすめします。
胃腸関係であれば足の三里を押してみましょう。
膝のお皿の外側のくぼみから、指幅4本分下で、向こうずねの骨の外側の縁にあります。

胃もたれ、腹部膨満感、便秘、下痢などの胃腸のトラブルに効果があるとされていますので、これからが改善することで腰痛が緩和される場合は内臓疲労が考えられます。

内臓がつかれてしまう生活習慣から見直すことで腰痛の再発を防ぐことができます。

ケア④:鍼灸を受ける

左側の腰痛といってもその原因はさまざまです。
病院で異常なしとなっても痛みが続く場合は専門の鍼灸治療を受けてみるのもオススメです。

内臓に問題があるのか、筋肉なのかを総合的に判断できるからです。

腰痛といえば整体や整骨院を思い浮かべるかもしれませんが、慢性化し長期化しているなら鍼灸が当てはまる場合もあります。

六甲道本院
三ノ宮院
明石院

まとめ

腰の痛みといっても軽く考えずに痛みの中に本当の原因が隠れています。

それが疲労に伴うものであればすぐに解決できると思いますが、病気のサインであれば自然に回復することはありません。

もし少し楽になったとしても、病気が隠れただけで、次の痛みのサイクルで激痛になって動けなくなったしまうことがあります。

まずはご自身の内臓に不調がないのか?というのを思い返してみましょう。

当院「ミントはり灸院」は、根本から改善することに特化した神戸の鍼灸院です《年間10,000人超の実績》。六甲道駅3分”六甲院”/三ノ宮駅6分”三ノ宮院”/明石駅5分”明石院”の3店舗がございます。全室個室でマンツーマンで施術しています、ぜひお越しください。